シカゴポジション(CME)184
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年6月18日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴの豪ドルのネットポジションは前週より1,600枚程ネットショートが増え、64,800枚となりました。しかしながら内訳は両ポジション共に大きく枚数を増やしています。ロング10,900枚増、ショート12,500枚増となり、総枚数で23,400枚のポジション増加になっています。ポジション合計では15万枚を越え、最近では約1ヶ月前(5月21日締日)の14万5000枚を越える数値になりました。
18日締日は相場の先行き見通しが分かれ始めている可能性が大と思われます。というのは昨年9月〜10月にかけて、7万枚を越えるネットショートのポジションでしたが、その時でさえ合計は10万5000枚〜11万5000枚(ほぼロング2万枚、ショート9万枚)になっており、両建てで膨らませる意味がありません。
チャートを見ると、赤い豪ドル安トレンドラインを再度下抜いて18日まではショートが優勢の様に見えますが、締日以降の実際の相場は0.69米ドル以上になっているので、既に赤いトレンドライン内に回帰しています。
実際の相場は豪ドル安トレンドラインが、今週初は0.6840〜0.7095米ドルになっています。
先週のシカゴ締日にレンジ下限をヒゲだけ抜けて0.6830米ドルまで下がりましたが、その日の日足ではたくり線になっており、下値トライ失敗になっています。その後は今日を含めて4日間で100ピップス以上の豪ドル上げとなっており、レンジ内で強い抵抗線である0.6990〜0.7000米ドルをトライする勢いにあります。もし越えれば久しぶりにトレンドライン上限までの戻りを狙える構えに入れます。従い、その場合にシカゴは豪ドルショートを減らしてくるのか、押し目を拾ったロングを手仕舞いしてくるか注目されます。下値は0.6900〜10米ドルに強いサポートがあり、切れば、0.6870、0.6840米ドルの順に再度トレンドライン下限狙いになります。この場合はロングの損切も予想されるので、豪ドル一段安の可能性が高まります。
(1豪ドル=0.6955米ドル、6月24日14:20現在)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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