シカゴポジション(CME)178
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年5月7日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴのNZドルポジションは、シカゴ締日にNZ中銀の金融政策(8日)が利下げ実施予想でしたので、シカゴはロングを2,700枚落とし、ショートを1,400枚手仕舞いし、ネットポジションではショートを1,300枚積み増した形になっています。総枚数では4,200枚持ち高調整しています。結果は予想通りに中銀は利下げを実施し、0.6525米ドルの底値を付けて横這いを続けています。
チャートを見ると、急激なNZドル安ライン(黒のライン)が依然として有効で、短期的に少し売られ過ぎのきらいはありますが、赤い横流れのレンジを下抜いているので、NZドルは弱い状態が継続しています。黒の抵抗線は0.6620付近、赤い平行線の下限である0.6680米ドルを越えていかない限りはNZドルの戻りは売りを示唆しています。
実際のNZドル米ドル相場は、日足ベースで0.6460〜0.6610米ドルのNZドル安トレンドラインを形成しています。従い、0.6640米ドルを越えて終わると、NZドルの買戻しがある程度大きくなりそうです。越えた場合の抵抗線は0.6680〜90、0.6720〜30、0.6780〜90米ドルの順に抵抗線が控えています。当面NZドル売り材料が出尽くしているので、上記の0.6630〜0.6640ドルを越えて終わるとNZドル売りのリスクは高くなりそうです。下値は0.6520、0.6490、0.6460米ドルの順にサポートが控えています。
(1NZドル=0.6578米ドル、5月13日14:40)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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