ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、前週後半水準をサポートと考え「7.90レベルをサポートに8.15レベルをレジスタンスとする週」と見ていました。実際のレンジは、安値が7.93レベル、高値が8.05レベルと予想よりもかなり狭いレンジでの取引となりました。
先週のランド円は目立った材料が無くドルランドはほぼ横ばい、ドル円にいたっては週間レンジがわずか40銭と更に様子見の状態が強まりました。こうなると、ランド円も当然のように動かずとなりますが、南アフリカではムーディーズの格付けがまた延期され、今週の指標発表もやや目立つものはPPI程度で、大きくランドを動かす材料になるとも思えません。
そうなると、本邦個人投資家は高金利通貨買いに走りやすいのですが、日本では今週末から10連休ということで、通常とは異なり積極的にポジションを増やそうという動きにはなりそうもありません。日本の10連休明けになりますが、5月8日に南アフリカの総選挙がありますので、今週以降は選挙の動向にも関心が高まります。改革が遅れているため議席は減りそうですが、ラマポーザ大統領率いる与党ANCが負けることは考えにくく、その点ではランド相場への影響は限定的と思えます。このあたりは連休明けにもう一度触れる予定です。
さて、今週の話に戻りますが、円要因では週末に日米首脳会談、その前に日米通商協議が行われる予定です。先週の協議では今後の協議の範囲を決めた程度だったため、まったく相場への影響は見られませんでした。しかし、為替条項の話など円高方向に動く可能性がある話が出てくる可能性もあり、今週よりは東京勢が不在となる来週のドル円とクロス円の動きに注意が必要でしょう。今週も基本的にはもみあいを続けるものの円高の動きにやや注意といったところです。
早速ですが、チャートもご覧ください。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)です。
先週初までの上昇トレンドから横方向のもみあいの動きとなって来ている事がわかります。8円の大台ももう少し定着すると思いましたが、なかなか動きが出ないままに先週は安値圏での引けとなりました。過去3週間程度の動きを見ると、だいたいピンクの水平線2本で挟まれたフラットチャンネル(7.80〜8.05)の中での推移となっていると言えます。
今週もこのフラットチャンネルを抜けだすことは難しそうですし、週初の水準もほぼ半値水準といかにも動かなそうなチャートです。今週はチャンネル内で7.83レベルをサポートに、8.03レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
*10連休中の予定ですが、来週は一週間お休みをいただき、5月6日から再開いたします。
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
南アランド週報:『米利下げ観測後退と中東情勢緊迫化の二重苦で約3週間ぶり安値圏へ下落』(4/20朝)
今週の南アフリカランド円相場(ZARJPY)は、週初8.12円で寄り付いた後、早々に週間高値8.18円まで上昇しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
トルコリラ週報:『来週はトルコ中銀会合に注目。連続利上げなら一段高の可能性も』(4/20朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、ここ数週間は4.70円台を中心とした底堅い動きが続いています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
来週の為替相場見通し:『日米金利差に着目したドル買い・円売りが続く見通し』(4/20朝)
ドル円(USDJPY)は一時154.79(1990年6月以来、約34年ぶり高値圏)まで上昇するなど力強い動きが続いています。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:山中 康司
2019.05.07
ランド円ショートコメント(2019/5/7)
先週は本邦個人投資家が動かなかったことから動意は鈍かったものの、明日8日に行われる南ア総選挙において、
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:山中 康司
2019.04.15
ランド円ショートコメント(2019/4/15)
日産がピックアップトラックを来年から生産するため、ロスリンの車両組み立て工場に30億ランドの投資を行うというものがありました
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。