ニュージーランドドル週報(2019年4月第1週)

中国の製造業PMIが改善したことや米中貿易協議が最終合意に近いとの報道もリスク回避的な動きを後退させ、NZ買いに繋がりました。

ニュージーランドドル週報(2019年4月第1週)

NZ/円、上下の抵抗を抜け切れない状態。一方向へ動き出す可能性にも注意。

3/27のNZ中銀金融政策決定会合後の議事録で利下げの可能性が示唆されたことを受けて対米ドルで0.69台から0.6750割れへ、対円でも76円台半ばから75.00割れまで急落したNZ相場ですが、市場は早々に落ち着きを取り戻しており、4/4現在、対ドルで0.67台後半、対円でも75円台半ばに値を戻しています。中国の製造業PMIが改善したことや米中貿易協議が最終合意に近いとの報道もリスク回避的な動きを後退させ、NZ買いに繋がりました。

チャートを見ると、日足は3/28に付けた74.74を直近安値として反転、上昇の動きが強まっていますが、3/27の大陰線を上抜けるには至っておらず、上値を切り下げる流れからも上抜けし切れない状態です。この日足の上値抵抗は75.80-90にあります。一方で75.00-10、74.50-60に日足の下値抵抗があり、これらを全て下抜けない限り、下値余地も拡がり難い形です。21日移動平均線は75.85に位置しており、上値抵抗として働いた状態です。また、120日、200日線は75.50、75.07に位置しており、短期サポートとして働いています。

一方直近の週足は実体が小さく上下にヒゲのある陰線引けとなりました。上下の攻めに失敗した形で終えていますが、上値を切り下げる一方で、下値も切り上げており、値動きの収縮が認められます。
今後数週間以内に一方向へ動き出す可能性に注意する必要がありそうです。76.50超えの越週で下値リスクがやや後退、78円超えの越週で一段の上昇に繋がり易くなります。逆に75円割れの越週で下値リスクが点灯、74円割れの越週で72円方向への新たな下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は76.10-20、77.70-80に、下値抵抗は75.00-10、74.40-50、74.00-10にあります。31週移動平均線は75.14にあり、これを守った状態ですが、“ダマシ”となる可能性があります。また、62週線は75.78にありこの下に入り込んで下値リスクが点灯中です。

NZ/円、上下の抵抗を抜け切れない状態。一方向へ動き出す可能性にも注意。

NZ/円【週足】:(4/3現在31週移動平均線は75.14にあり、若干上抜けているが、ダマシとなる可能性がある。62週線は75.78にありこれを上抜け切れていない。)

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る