過去8年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き33

豪ドル対NZドルがここ2ヶ月で大きく動いてきました。

過去8年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き33

過去8年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き33

(1)豪州株価指数とNZ株価指数推移(2019年3月12日末現在)

(1)豪州株価指数とNZ株価指数推移(2019年3月12日末現在)

豪ドル対NZドルがここ2ヶ月で大きく動いてきました。まず資金移動の観点から両国の株価指数を比べると、NZ株は大きな株高サポートラインAを維持し、2015年からは一段と上昇強めて、@とBのトレンドラインで推移しています。現在は、丁度昨年9月高値と同じ水準まで戻っています。
一方で、豪州株は上昇トレンドを維持しているもの、その上げ方は緩やかであり、CとDの上昇ラインの角度がNZ株と比較して低いことが解ります。しかもNZ株と同じ昨年9月に高値を付けましたが、世界同時株安後の戻り基調の中で、まだその高値には届いていません。
2012年の底値から一貫してNZ株>豪州株が継続しており、投資資金はNZ株の方に多く流れています。

(2)為替と相対株価指数比

(2)為替と相対株価指数比

この2国間の相対株価と為替を比較したものが、上記チャートになります。

オレンジ色のラインは2国間株価指数比(「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方向が豪州株高、下方向がNZ株高)となっています。2011年から一貫してNZ株>豪州株であったことが解ります。僅かに2016年後半に大きく豪州株が戻しましたが、為替(青の折れ線ライン)は黒の抵抗線に止められて下落しています。その後、株価は再度NZ株高>豪州株のトレンドとなり、2017年以降昨日現在まで緑の抵抗線に沿って下がっています。この間の為替は赤のサポートラインを切り始め、あらたなNZドル高豪ドル安の底値を探る展開になっていますが、上図の○印で解るように、丁度2016年の底値付近まできています。現状から見ると、株価は緑の抵抗線が生きているので、今後もNZ株の方が相対的に株価は高くなるか、豪州株が相対的に安くなるかのパターンになります。
もし、この緑の抵抗線を抜くようなことがあれば、資金移動はNZ株⇒豪州株に移ると思われ、2015年初の大底までのトライが無くなるかもしれません。

さて、その豪ドル/NZドルの相場は、前回(12月時点)のレポートで、

「…12月に入り、この大きなレンジの下限も切れて、新たな豪ドルの底値を確認する動きになっています。現状では2017年6月の1.0380NZドル、同年1月の1.0310ドル、2016年9月1.0230NZドル、大底が2015年4月の1.0060NZドルの順にサポートがあります。短期的には現在1.0400〜1.0600NZドルの豪ドル安トレンドラインを形成しており、1ヶ月で約180ピップスの豪ドル下落になりますので、1月中旬には上記サポートの1.0230NZドルまでの下値余地が入ります。…」

としましたが、前回レポート時のスポットが1豪ドル=1.0530NZドルでしたので、現在のスポット1.0315〜20NZドルは明らかに下値トライの途中になっています。そして、丁度上記の2017年1月底値1.0310NZドルに顔を合わせています。この先は2016年9月の1.0230NZドル、2015年4月の大底1.0060NZドルまでの下値余地が広がります。
また、年初の荒れた相場時に、豪ドルNZドルの底値が1.02NZドルでしたので、ほぼ2016年9月と顔合わせしています。現在はその長い下ヒゲを辿っていることになります。

もしこの間に相対株価の流れで緑の抵抗線を上抜けることにでもなれば、為替は底打ちの可能性がでてきます。従いまして、ここからはNZドルを買っても、細めに対応した方が良さそうです。上値抵抗線は1.0480〜1.05NZドルにあるので、ここを上抜いて終わると今回の下げが一段落になります。この手前の1.0360〜70、1.0420〜30、1.0470NZドルに抵抗線あります。

また今回の豪ドル下げは中銀の金融政策で、豪州中銀の方がNZ中銀よりも先に利上げが起きるとの思惑が無くなったことが大きいと思われます。金利差だけみれば、NZ>豪州はまだ暫く続くことになります。
(3月13日14:00現在、1豪ドル=1.0315NZドル)(前回は12月13日掲載)        
(以上)

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