ユーロ反落 トランプ発言での「窓」全埋め
週明けの東京市場でユーロドルは1.13台後半の動き。
週末にトランプ大統領がFRBの金利引き上げ姿勢を再び批判、加えて「強すぎるドルは望んでいない」とも発言したことから、週明けのユーロドルは先週末の終値1.1365から上方向に窓を開け1.1388で取引が始まりました。
しかしながら、東京時間には米長期金利の高止まりもあり、じりじりと値を下げる展開となり、昼頃には「窓埋め」も完了。夕刻欧州勢参入後は下げ幅を広げ、東京時間17:30現在は1.1335近辺で本日安値を更新中です。
金曜海外時間に発表された直近2月の米製造業PMI、ISM製造業景況指数、ミシガン大消費者信頼感指数はいずれも予想値にとどかず、米景気の先行きに不透明感を残した形となりました。
ユーロドルは強まるドル売りに深夜過ぎに再び1.14台に乗せましたが、終盤にかけては1.13台半ばに値を下げて越週しています。今週7日にECB理事会を控え、こちらも決して順調とは言えない欧州圏の景況感に鑑みれば、一方的なユーロ買いともなりにくく週末のポジション調整が入ったものと思われます。
7日に予定されているECB理事会では、経済の先行きに対する見通しをさらに変更させるのかが注目される他、1月の理事会でスタッフに検討が指示された、新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の実施を巡る議論が焦点の一つとなりそうです。
ユーロドルは夕刻の下落で本日1.1342付近の21日移動平均線がらみの動きとなっています。テクニカルには今晩は21日線、90日線との位置関係に注目です。
序盤の欧州株価指数先物は米中貿易協議への楽観よりほぼ全面高の様相。今晩この後19:00 にユーロ圏1月生産者物価指数、24:00に米12月建設支出の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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