豪州中銀総裁講演(2019年2月6日)

本日、豪州中銀のロウ総裁が豪州ナショナルプレスクラブに招かれ、講演を行いました。

豪州中銀総裁講演(2019年2月6日)

豪州中銀総裁講演(出所:豪州中銀HPから)

本日、豪州中銀のロウ総裁が豪州ナショナルプレスクラブに招かれ、講演を行いました。

講演の中で、ここ数回の中銀議事録には無かった発言を行い、豪ドルは100ピップス近くの下落となっています。内容は、次回政策金利を動かした場合には、上げも下げもあると明確に発言したことにあります。(以下講演内容ご参照)

相場は、昨日の金融政策後に0.7250〜60米ドルにあった抵抗線を上抜け掛けていましたが、結局抜けずに0.7200〜10米ドルのサポートまで調整した後、0.7230付近で引けました。しかしながら、今日の総裁発言により、0.72米ドルのサポートを切ってしまい、現在は0.7120〜0.7310米ドルレンジにある豪ドル高トレンド内の下限を試す流れにいます。
もし0.71米ドルを切って終わると、年初からの豪ドル上げは一度終了し、0.6990〜0.70米ドルの年初実態部分のダブルボトム、更に1月3日の急落底値0.6750米ドルまでの長い下ヒゲを辿る動きに入る可能性が高まります。逆に、維持できれば短期的な豪ドル高のトレンドを維持することになります。今週中の動きが重要になります。
上値抵抗線は0.7190〜0.72、0.7240〜50、0.7290〜0.73米ドルの順に抵抗線があります。

(講演内容一部抜粋)
中銀の2019年のGDP予想は約3%付近で、2020年には2.75%と見ている。2018年に関しては、現状までで、3%を少し下回ると予想している(下図御参照)。これらの成長により失業率は更に低下していくに十分であると考えている。
但し、今回の見通しは我々の3ヶ月前と比較すると下がっている。2018年に関しては、9月末期のGDPが驚くほど弱いGDPだった。しかし、12月末期はより強くなると期待している。
2019年と2020年に関しては前回より約0.25%の成長ダウンに修正した。これは家計消費と住宅建設の概況が緩やかに下がったことにある。

(以下中略)

中銀のキャッシュレート(政策金利)は2016年8月以降1.50%で推移している。これは経済を下支えしている。中銀は以前の鉱山関連ブームの終焉により落ちた経済を調整し、世界経済に対応できる構造へシフトし、それを安定させ維持できる自信があると思う。ここ2〜3年間の経済状態は正しい方向に進んだと思っている。
(中略)
先々見ると、キャッシュレートの次の動きには幾つかのシナリオがある。それは上げもあれば、下げもあることだ。過去を見ると、次の金利を動かすシナリオとして、上げのシナリオの方が下げのシナリオよりもおそらく確率は高いとおもう。今日では、そのバランスがより高いと思われる。

我々は雇用の進展を注意深くみている。もし、豪州人が新たな職を得て、賃金がより上がっていけば、次に考えられるのはインフレが上がり、その時点でキャッシュ
レートを調整することになろう。一方で、不確実性が増し、予想よりも経済が弱まれば、収入や消費は失望することになる。そうなるとキャッシュレートを適切にする必要がある。我々は必要ならどちらにも柔軟に構えている。
(以下略)

(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

尚、講演で使われた資料の一部を添付します。

豪州中銀総裁講演(出所:豪州中銀HPから)

(1)2020年までのGDP予想(ピンクの部分で2018年〜2020年予想)

豪州中銀総裁講演(出所:豪州中銀HPから) 2枚目の画像

(2)家計の可処分所得の伸び(非常に低位安定)

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