ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、テクニカルな観点から「7.30レベルをサポートに、7.70レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.47レベル、高値が7.84レベルと予想よりも若干ランド高での推移となりました。
これはランド要因というよりも、週初に安値をつけ反騰したドル円の動きによるところが大きく、ドルランドはあまり動意の無い週となっていました。
しかし、先週は南アフリカにとってやや懸念すべきトランプ大統領発言が出ています。
これは同国が憲法を改正し、白人が持っている土地を無償で収容していることに対しての懸念発言です。得意のツイッターで、同国の土地収用について調査を命じるとのことですが、南アフリカとしてはアパルトヘイト時代から続く白人との格差(現在も8%の白人が72%の土地を所有)を解消しようとしているとの考えが根底にあります。
南アフリカも当然のように反発していますが、このトランプ大統領の発言後もランドはやや売られた程度で、それほど動きは見られませんでした。
今後の米国の対応や他国の反応も含めて、南アフリカの土地収用問題は長期的なテーマとして見て行く必要があるというところなのでしょう。
今週の南アフリカは経済指標は貿易収支程度ですが、最近のトルコリラの影響によるランド安の動きや、同国の経済状況などどちらかというと懸念が先行している地合いはトルコ同様にすぐには変化は無いと見ています。
なかなか見通しも難しいのですが、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランドもトルコリラと同じで、対円、対ドルとも安値をつけた後の高値とその半値との間での動きとなっています。
ランド円はドル円の上昇分がそのレンジ内でやや上側に寄せている程度です。今週も大きくはこのレンジの中での動きを考えて良いと見ていますので、7.93レベルをレジスタンスに、7.52レベルをサポートとする週とします。
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さて先週のランド円は基本的にトルコリラの煽りを食らって週初に安値を更新。
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