豪ドル/円、日足は中期的な下値抵抗に跳ね返された形、
週足、月足は上値余地が限られる可能性を示唆。中期トレンドは豪ドル弱気変わらず。
オーストラリア経済は好調さを維持しており、中銀も2018年末にはGDP成長率3%達成が可能と予想していますが、足元では対中貿易摩擦問題がさらに拡がりを見せており、対中国との貿易比率の高いオーストラリアへの影響が懸念され、豪ドルは対ドル、対円でジリ安の展開となっています。
チャートを見ると、日足は6/7に付けた84.54を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、80円台半ばにある中期的な下値抵抗には一旦止められた形となっています。短期的には80円台の下値抵抗を守って小反発に転じてもおかしくないところですが、週足、月足ともに上値を切り下げる流れにあることや、形状が一段と悪化しており、上値トライ一巡後の反落に警戒する必要があることを示しています。日足の上値抵抗は82.00-10、82.70-80に、下値抵抗は80.90-00、80.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.86、83.92、85.21に位置しており、この下に入り込んでおり、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は、実体が小さい陰線引けとなりましたが、この足の上ヒゲがやや長く上値トライに失敗した形となっており、これを受けて今週は週初から下値トライの動きが先行しています。80円台半ばには中期的な下値抵抗があり、何度か失敗する可能性も高いところですが、一方で上値も、84円台の抵抗にぶつかって反落しており、84.50超えで越週するまでは下値リスクを残した状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は82.30-40、83.00-10に、下値抵抗は80.50-60、79.50-60にあります。31週、62週移動平均線は84.24と85.17に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。また、83.57に31ヶ月移動平均線がありますが、実体ベースで上抜けられない状態が3ヶ月続いており、今月もこれを上抜け切れずに反落しており、下値リスクの高い形です。79.50〜80.00に月足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで越月した場合は新たな下落リスクに要注意。
豪ドル/円【週足】:(6/20現在31週移動平均線と62週線が84.24と85.17にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)
オーダー/ポジション状況
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