ニュージーランドドル週報(2017年11月第一週)

本日発表された、第3四半期のニュージーランドの失業率は、4.6%、就業者数も前年比で+4.2%、労働参加率は71.1%といずれも予想比で大幅に改善しました。こ

ニュージーランドドル週報(2017年11月第一週)

NZ/円、短期は弱気。76円が中期サポートポイント、80円が壁。

本日発表された、第3四半期のニュージーランドの失業率は、4.6%、就業者数も前年比で+4.2%、労働参加率は71.1%といずれも予想比で大幅に改善しました。これを受けて為替市場では対ドル、対円で急反発に転じています。しかし、政治面では、移民対策へ強硬姿勢を示す労働党とNZファースト党との連立が成されたことから、今後の政策運営に対して不透明感が強まっていることや、良好な先進国経済や企業業績を受けて資金をシフトする動きも見られることから、大幅なNZドルの上昇にも繋がり難いと見られます。

チャートを見ると、10/31の日足は寄せ線に近い形の足となりましたが、下ヒゲがやや長く下値トライに失敗した形で終えています。本日も第3四半期の雇用統計結果を受けて急反発に転じており、短期的には31日に付けた77.35で一旦底打ちした可能性が点灯しています。しかし、上値を切り下げる流れには変化が認められず、基本は戻り売りの流れを変えておらず、80円台が壁となる可能性も高い状態です。日足の上値抵抗は79.00-10、79.80-90に、下値抵抗は77.80-90、76.90-00にあります。短期トレンドは80円台を回復しない限り変化しません。
一方直近の週足も陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められません。78.00-10の抵抗を終値ベースでは守っていますが、これを下抜けて越週した場合は下落余地がさらに広がり易くなります。週足の上値抵抗ポイントは79.50-60に、下値抵抗は78.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.64と79.09に位置してり、収束中のこれらを下抜け始めており、中期トレンドが変化する可能性に注意が必要です。

月足を見ても10月足は包み足の陰線となり、下値リスクの高い形で越月しています。また、79.50-60にあった月足の下値抵抗を守り切れずに越月しており、一段の下落リスクが点灯しています。11月足の上値抵抗は79.50-60、81.00-10に、下値抵抗は76.50-60、75.00-10にあります。31ヶ月移動平均線は79.23に位置しており、この下に入り込んで下値リスクがやや高くなっています。

 NZ/円、短期は弱気。76円が中期サポートポイント、80円が壁。

NZ/円【週足】:(10/31現在31週移動平均線は79.64に、62週線は79.09に位置しており、両者下抜け始めており、下値リスクがより高い状態にある。)

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