ランド円レポート月曜版(2017年4月17日)

先週まではズマ大統領による一方的な内閣改造に対して南アフリカの政情不安と格付け引き下げ思惑とでランド安の流れになっていましたが、

ランド円レポート月曜版(2017年4月17日)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は戻り売りが出やすいと考え「7.80レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が7.88レベル、高値が8.15レベルと、予想のレンジ内で若干狭い値動きの週となりました。

先週まではズマ大統領による一方的な内閣改造に対して南アフリカの政情不安と格付け引き下げ思惑とでランド安の流れになっていましたが、いったんこれまでの動きに対して踊り場の週となったようです。しかし、ズマ大統領の公費流用疑惑も出て、退陣を求めた大規模なデモも起きています。

与党ANC(アフリカ民族会議)内でも退陣を求める声がありますし、野党も不信任決議案を求めている状況で、18日の不信任決議案こそ回避されたものの大統領辞任に向けた動きは今後も継続していくと考えられます。ANCはアパルトヘイト時代から白人政権に対して戦ってきた党であり、マンデラ元大統領が党首になってからは南アフリカの与党となり、上の世代には圧倒的に人気はあるものの、経済不況にあえぐ同国の若い世代は距離を置いているというのが現状です。

ANCは今年の12月の党首選に向け派閥争いが強まっているとのことですから、いったんは落ち着きが戻ったとしても政治不安を材料に同国からの資金逃避は簡単には止まらないと言えるでしょう。また、直近では北朝鮮問題でリスク回避から金が買われている面もあり、この金上昇の動きがランドのサポート材料となっている面もあります。

先週初以降は全般的なドル売りの流れもありましたので、ドルランドにおいてもドル売り・ランド買いの動きとなり、いったんは対ドル、対円でのランド安の流れに歯止めがかかった形となっています。

チャートをご覧ください。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)の上段にドル建金価格もオレンジ色で表示してみました。

       ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足

       ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足

こうしてチャートで見ると、対円では底打ち、対ドルでは頭打ちといったチャートの形状にも見えますが、逆にそれぞれのランド安値を抜ける動きとなった場合には、一段安の動きも視野に入れておく必要があります。今週も経済指標はCPI程度で目先の材料には欠けるものの引き続きANCを囲む同国の政治情勢に注視しておく必要がありそうです。

今週は日足チャートもご覧ください。

              ランド円 日足

              ランド円 日足

昨年6月に付けた最安値6.42と今年3月高値8.98のフィボナッチ・リトレースメントを表示してありますが、38.2%押しの8.00を既に見た現在は半値押しの7.70を意識せざるを得ない値動きとなっていると言えます。4時間足チャートで直近安値を下抜ける動きとなった場合の次のターゲットとして考えておきましょう。

今週は、下値不安は残るものの先週同様もみあいの週になりやすいと見ています。7.90レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

関連記事

  • トルコリラ(TRY)の記事

    Edited by:山中 康司

    2021.11.29

    トルコリラ円レポート月曜版(21/11/29)

    先週のトルコリラ円は、安値が8.44レベル、高値が10.37レベルとなり、予想レンジよりも更にトルコリラ安の流れが続きました。

    トルコリラ円レポート月曜版(21/11/29)

  • 南アフリカランド(ZAR)の記事

    Edited by:山中 康司

    2021.11.29

    ランド円ショートコメント(21/11/29)

    先週のランド円は安値が6.89レベル、高値が7.27レベルと、予想以上のランド安の動きとなりました。

    ランド円ショートコメント(21/11/29)

  • 米ドル(USD)の記事

    Edited by:斎藤登美夫

    2021.11.29

    「オミクロン株」に一喜一憂する展開継続か(11/29夕)

    週明け29日の東京市場はドルが弱含み。一時的に買い進まれる局面も観測されたが長くは続かず、その後は売りに押されている。

    「オミクロン株」に一喜一憂する展開継続か(11/29夕)

  • 南アフリカランド(ZAR)の記事

    Edited by:山中 康司

    2017.04.24

    ランド円ショートコメント(2017年4月24日)

    先週は週初からドル円がドル買い戻しに動く一方で、ドルランドは値幅こそ狭いものの週を通してドルの上値が重い流れを続けていたため、

    ランド円ショートコメント(2017年4月24日)

  • 南アフリカランド(ZAR)の記事

    Edited by:山中 康司

    2017.04.10

    ランド円ショートコメント(2017年4月10日)

    先週も南アフリカに対する政治不安がランドの上値を抑える結果となりましたが、同国の格付けに対してS&Pは既にジャンク(投資不適格)とし、ム

    ランド円ショートコメント(2017年4月10日)

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る