戻り天井を確認した可能性。155円割れの越週で一段の下落リスクが点灯
直近の日足は前日足から大きく上寄りのスタートとなりましたが、石破自民新総裁誕生の報に円が急騰し、値幅の大きい大陰線で終えています。この陰線が9/16に付けた155.15を基点として下値を切り上げて来た流れに変化を生じさせており、下値リスクが高い状態です。現状は7/11に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置をキープしており、調整下げに留まる可能性を残していますが、中期トレンドが弱いことや、163.70-80にあった強い上値抵抗にも届かずに急反落しており、この日に付けた163.49で戻り天井を確認した可能性が生じています。
現状は156.00-10に日足、週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、これを下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、155円を割り込んで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、150円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
日足の上値抵抗は、160.00-10,160.60-70,161.10-20に、下値抵抗は158.80-90,158.10-20,157.50-60,156.80-90にあります。
21日移動平均線は159.06にあり、若干下抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は166.01と164.11に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足を見ると、上ヒゲの長い陰線引けとなり、上値トライに失敗して押し戻された形で終えています。この反動で週初から下値トライの動きが強まると見られますが、前週の実体の確りとした陽線が155円台の足元を支えており、155円を割り込んで越週するまでは下値余地も拡がり難い状態です。
一方で中期トレンドが弱い状態にあることや、直近の陰線が163円台の上値抵抗をトライしきれずに反落しており、戻り天井を確認した可能性が生じています。反転の可能性を残していますが、下値リスクがより高い状態にあることから買いも慎重に臨む必要があります。
週足が160.70-80の抵抗をしっかり上抜けて越週するか、日足が161.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は、調整下げに留まった可能性が点灯、164円台に乗せて越週した場合は、下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなります。
この場合でも167.30超えで越週するまでは中期トレンドが変化せず、下値リスクを残します。逆に156円を割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯、155円を割り込んで越週した場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が生じて下落余地がさらに拡がり易くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は160.00-10,160.70-80,162.00-10に、下値抵抗は157.90-00,156.00±10銭、155.00-10にあります。
31週、62週移動平均線は165.21と162.04に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに変わりありません。
上値は、159.60-70に軽い抵抗が、160.00-10,160.20-30,160.60-70,161.10-20にやや強い抵抗が出来ていますが、全てクリアして161円台に乗せて終えれば“ニュートラル”な状態に戻して、162.00超えにある一段と強い抵抗をトライする動きが強まり易くなります。
上値抵抗は161.70-80,162.00-10,162.50-60,163.10-20。下値は、158.50-60,158.20-30,158.00-10,157.50-60,157.00-10,156.70-80,156.50-60,156.00-10に強い抵抗がありますが、どこまで切り崩せるかトライする動きへ。
156円を割り込んで終えた場合は、155.60-70,155.40-50,155.10-20にある一段と強い抵抗をトライする動きへ。さらに155円を割り込んで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、150円方向への下落幅拡大に繋がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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