NZ/円、短期は“弱気”。中期は“強気”。85円割れの越週で中期が変化。
8/23日に発表されたNZ4-6月期の小売売上高は前期比▼1.0%と市場予想の▼0.2%を大きく下回りました。これを受けてNZドルは対米ドル、対円で売りが優勢となりました。その後発表された米PMI指数が予想比弱かったことから米国債利回りが低下し、対米ドルで反発に転じましたが、強い米雇用関連指標を受けて金利が再び上昇したことから反落しています。また、対円でも反発力が弱くじり安の展開となっています。マーケットは25日にジャクソンホールで行われるパウエルFRB議長の講演内容に注目しています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、7/5に付けた89.69を直近高値として上値も切り下げており、上下の抵抗に挟まれた状態にあります。現状は86〜88円のレンジ内での動きに留まっていますが、87.70-80の抵抗を上抜けて終えれば短期トレンドが変化して上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に日足の下値抵抗が85.90-00にありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、85円割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は86.80-90,87.40-50,87.70-80に、下値抵抗は85.90-00,85.00-10,84.00-10にあります。21日移動平均線は86.85にあり、この下に入り込んで短期トレンドは“NZやや弱気”の流れにありますが、120日、200日線は85.42と85.06に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は、小陰線で終え続伸に繋げられずに越週しています。単体では下げエネルギーの強いものではなく、今週も下げ渋りの展開となっていますが、上値を切り下げる流れにあり、下値リスクがより高い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は86.90-00,87.70-80,88.50-60に、下値抵抗は85.80-90,85.00-10,84.00-10,82.10-20にあります。88.50超えで越週すれば一段の上昇へ。逆に85円80銭以下で越週した場合は新たな下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は85.07と84.87にあり中期トレンドをサポート中です。
8/24現在、31週移動平均線は85.07に、62週線も84.87にあり、中期トレンドをサポート中。
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