NZ政策金利の予想
明日16日(水曜日)午前11時にNZ中銀政策金利が開催され、政策金利が公表されます。
(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行5.50%⇒5.50%で据え置き予想(レンジ:なし)
(8月15日11時00分現在の予想値)
前回7月下旬の会合では市場の予想通り据え置きとなりました。
今回の据え置き予想に関するポイントとしては
@ 7月の記者発表要旨(3)ご参照)で、「…金利の水準は、予想されかつ必要とされる消費支出やインフレ圧力を抑制している。委員会は、消費者物価インフレを年間目標レンジとしている1〜3%に回帰することを確実にし、一方で最大限の持続的雇用を維持するため、OCRが当分の間制限的水準に留める必要があることで合意した」とあり、括弧内の「当分の間」がどの程度になるかを探ることになります。
A 7月18日公表の2Q・CPIは年率6.0%(予想5.9%)と高止まりでしたが、22年4Qの7.2%、23年1Qの6.7%からは順調に下がっています。一方で、GDPはマイナス成長の見通しでかつ失業率悪化が進んでいるので、エコノミストは現状の制限的水準の金利を維持すればいずれCPIが下がるとの見通しを持っています。
B その意味で、今回は3ヶ月毎の中銀経済見通し・金利見通しが発表される予定ですので、特に中銀のOCR見通し((1)の右端にある中銀のOCR見通し)がどの位下がるかがポイントになるとみています。GDPの下方修正にも注意が必要です。
C サプライズとしては、Bの中銀OCR見通しがあまり下がらない予想となること。更に可能性は非常に低いですが今回利上げか次回会合での引き締め示唆、と思われます。
(1)エコノミストの2024年4Qまでの利上げ予想及び中銀の金利見通し(2023年5月時)
利上げに関しては前回同様に利上げ打ち止めで5.5%が上限。一方利上げはレンジ下限が下がっており、NZの金融政策はリセッション対応に変わってくるのではないかとしています。
(2)米・NZ政策金利推移(2017年1月以降)
これまでの金利差はNZ>米国で、NZは今回も据え置き予想、米国のFOMCは8月開催はなしなので金利差は横這いですが、次回FOMCは9月20日に予定されており、米国は年内に少なくとも1回の利上げ予想になっているので、金利差は逆転見込みになります。
(3)NZ中銀金融政策記者会見要旨(2023年7月12日開催分)
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(以上)
NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)
NZドル米ドルはシカゴポジション398を御参照願います。昨日のレンジは0.5960〜0.5994で終値は0.5985でした。NZドルは弱い状態が続いていますが、終値ではまだサポートを維持しています。やはり0.5970未満の終値を確認してからのNZドル一段安をみておいた方が良さそうです。上値は今日の0.6080抵抗線がポイントです。
次回は2023年10月4日(水)に予定されています。
(8月15日13:50、1NZ=0.5984米ドル)
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