上値重い展開続く。93円を割込み終えると下値リスク点灯。中期トレンドは強気維持。
今週はオーストラリア独自の注目材料がない中、23日に公表されたFOMC議事録(11/1-2開催分)で、ターミナルレートが当初の予想より高くなる可能性が示されましたが、多くのメンバーが利上げペースの減速を支持していることが分かり、長期金利が低下しドル全面安の展開となっています。豪ドルは対ドルで上昇、対円では小じっかりの展開となっています。
チャートを見ると、日足は9/13につけた98.60を基点として上値を切り下げる流れにありますが、10/13につけた90.85を直近安値とする短期的なサポートラインを守っており、急落地合いにも繋がっていません。しかし、今年1月につけた80.37と8月につけた90.52を結ぶ、中期的なサポートラインからは下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。93.00-10に日足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、92.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は新たな下げトレンドに入った可能性が高くなり、90円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
逆に日足の上値抵抗が94.10-20にありますが、これを上抜けて終えれば下値リスクがやや後退、95.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は“豪ドル強気”に変化して上値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は94.10-20,94.60-70,95.10-20に、下値抵抗は93.00-10,92.50-60,91.10-20にあります。21日、120日移動平均線は94.10と94.19に位置しており、上値抵抗として働いた状態ですが、200日線は92.57に位置しており、中期トレンドをサポートとしています。但し、92.50を割り込んで越週した場は中期トレンドも変化して一段の下落リスクが生じます。
一方直近の週足は陽線で続落を食い止めていますが、値幅、実体ともに小さく上昇余力に欠けるものです。また、上値を切り下げる流れにも変化が認められず、95円台に乗せて越週するまでは下値リスクが軽減されません。また、93円を割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。週足の上値抵抗は94.60-70,95.10-20,95.70-80に、下値抵抗は93.00-10,92.00-10,90.00-10にあります。31週、62週移動平均線は93.55と88.96に位置しており、現状はこれらを守っていますが、週足の形状は改善しておらず下値リスクを残した状態です。
11/24現在、31週移動平均線は93.55にあり若干上抜けているが、下値リスクを残した状態。62週線は88.96にあり中期トレンドをサポートしている。
オーダー/ポジション状況
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