NZ/円、短期は強気。中期も強気を維持。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、8/10に発表された米7月の消費者物価指数(CPI)が前月比+0.0%(市場予想:+0.2%)、前年比で+8.5%(同+8.7%)と前月から低下し、また市場予想も下回ったこと、さらには8/3に発表された米7月の卸売物価指数も前月比▼0.5%と市場予想の+0.2%に届かなかったことからドル売りとなり、ドル全面安の展開となりました。NZドルは対米ドルで急伸、対円でも堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持しています。また、8/2につけた82.14を直近安値として下値を切り上げており、この短期的なサポートラインが84.60-70にあり、短期的な下値抵抗として働いています。また、7/20につけた戻り高値86.60を基点として上値を切り下げて来た流れからも上抜けており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。日足の上値抵抗は86.20-30,86.50-60に、下値抵抗は85.10-20,84.60-70,83.30-40にあります。84.50以下で終えた場合は日足の形状が悪化して、下値リスクがやや高くなります。83.30以下で終えた場合は短期トレンドが変化して、下落余地がさらに拡がり易くなります。21日移動平均線は84.87にあり、これを上抜けた位置で推移しており、短期トレンドをサポート中です。また120日、200日線は83.75と81.36にあり下値抵抗として働いています。
一方直近の週足は下ヒゲが長く実体の小さい陽線で切り返しており。実体ベースでは1月につけた75.24を基点とするサポートラインを守って越週しています。また、今週は下値トライに失敗した反動で上値トライの動きが先行しています。85.70-80の抵抗を実体ベースで上抜けて越週すれば、下値リスクが後退、86円台で終えた場合は新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなり、上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に、83.80以下で越週した場合は下値リスクが点灯、83.30以下で越週した場合は短期トレンドが変化して、82円方向への新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は85.70-80,86.80-90に、下値抵抗は83.80-90,82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.28と80.15あり、中期トレンドをサポート中です。
8/11現在、31週、62週移動平均線は82.28と80.15にあり、中期トレンドをサポート中。
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