トルコリラ円レポート月曜版
〇先週のトルコリラ円、安値7.71レベル高値7.98レベルでの取引、3日休場で動意薄のまま終わる
〇今週のトルコ中銀政策金利発表も控え、ドル円の円安の流れがトルコリラ円の水準をやや上げた程度
〇トルコ中銀金融政策決定会合が今週の注目材料、政策金利は14.0%の現状維持予想
〇トルコリラ円での動きは限られそうだが、対ドルでは改めてドル買い・リラ売りの動き出るか
〇今週は7.70レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週とみる
今週はトルコリラ円です。
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「過去の安値を参考にして、7.71レベルをサポートに7.95レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.71レベル、高値が7.98レベルと、ほぼ予想レンジと重なった水準での取引が続きました。
先週のトルコリラは、週のうち3日が休場となったことから参加者も少なく動意薄のままで終わった感じですが、今週のトルコ中銀政策金利発表も控えていることも動きを鈍くしました。ドルトルコリラがほとんど動かない中で、ドル円の円安の流れがトルコリラ円の水準をやや上げた程度でした。
今週の注目材料はトルコ中銀の金融政策決定会合となりますが、コンセンサスは現状維持の14.0%です。いっぽうでトルコのCPIは今年に入ってから上昇の一途で2月には50%超え、5月には70%超えと、とても緩和政策を維持している状況では無いのですが、低金利を支持するエルドアン大統領の顔色を窺って今年に入ってからはずっと14.0%の現状維持となっています。
今回は同日に日銀会合があり、こちらも現状維持が予想されていますので、トルコリラ円での動きは限られそうですが、ドルトルコリラでは改めてドル買い・トルコリラ売りの動きが出てきそうです。可能性はほとんど無いとは思いますが、サプライズで利上げとなった場合にはトルコリラは対ドル、対円ともに大きく買われる流れとなりそうです。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
ほぼ先週と同じラインを残してありますが、青の水平線は先週同様に週足チャートで今年に入ってからのレンジの下限7.55レベルと半値8.24レベルで、ピンクの水平線は3週前安値と先々週高値です。
4週前安値は引き続きサポートラインとして効いてそうで、先々週高値が今週はレジスタンスとして効いてきそうです。これら2つのピンクの水平線を参考にして、今週は7.70レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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