トルコリラ円レポート月曜版(22/7/4)

先週のトルコリラ円は、安値が7.94レベル、高値が8.32レベルと、底堅いものの上値警戒感もまた強く、想定範囲内の動きになったと思います。

トルコリラ円レポート月曜版(22/7/4)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、週初に8.32レベルまで買われたが火曜から木曜まではほとんど動き見られず
〇インフレ下での緩和的な金融政策、リラが長期的に上昇する可能性は限りなく低い
〇NATOサミットでトルコは北欧2か国のNATO加盟を容認する姿勢に転換
〇今週は月曜発表のCPIが最大の注目、今回予想は78.4%と前回から更にインフレ加速
〇今週は7.90レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「新規制案の様子見をしながらも短期的には底堅い動きを考え、7.95レベルをサポートに、8.40レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.94レベル、高値が8.32レベルと、底堅いものの上値警戒感もまた強く、想定範囲内の動きになったと思います。

先週のトルコリラは、前週金曜にトルコの銀行当局が一定額以上の外貨を保有する企業には融資を行わないとした規制を実施したことで、該当企業による外貨売りトルコリラ買いが起こりうるとの見方から、週初にドルトルコリラが16.017レベルと5月24日以来のドル安・トルコリラ高となり、対円でも8.32レベルまで買われました。しかし火曜から木曜まではほとんど動きが見られず、週末を控えてややトルコリラ売りとなり、ドルトルコリラが16.75レベル、トルコリラ円は8円の大台前後での引けとなりました。

これまでもトルコリラ安が強まると新規制で対応してきましたが、その後は時間をかけて再びトルコリラ安の流れに戻る動きを繰り返してきましたので、現在の凄まじいインフレ下での緩和的な金融政策を取り続ける限りトルコリラが長期的に上昇する可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。エルドアン大統領が低金利政策からの転換を指示することは無いでしょうから、長期的には史上最安値を試す流れには変化は無いでしょう。

先週はNATOサミットがありましたが、事前の根回しが効いた様子でトルコは北欧2か国のNATO加盟を容認する姿勢に転換しました。米国からミサイルを購入出来るなど、トルコにとって有利なこととの交換条件と見られますので、政治面での米国や欧州との対立が多少は好転する方向であることは好材料だったと言えそうです。

今週の材料は月曜に発表されるCPIが最大の注目材料です。前回は既に73.5%と異常なインフレ率を記録していましたが、今回の予想は78.4%と前回から更にインフレが加速する見通しです。PPIも同時に発表されますが、こちらは前回が132.2%で今回の予想はありませんが、依然として高水準であることは間違いないでしょう。

トルコではインフレに対する国民の不満も強く、1990年代に同レベルのインフレだった際には賃上げもインフレに連動していましたが、今回はそうした仕組みも無く、野党も与党を突き上げていることから早ければこの秋にも前倒し総選挙が行われる可能性も出ています。エルドアン大統領と与党の支持率は低下する一方であることを考えると、野党連合としては年内の前倒し選挙を進める動きを強めていて、選挙に勝てば以前の議院内閣制に復帰することを公約にしています。

本日のCPIが直接的に国内政治の転換につながることは無いにせよ、これまでの積み重ねが国内政治を大きく変える流れになって行く可能性もあり、その時にはようやくトルコリラも反転上昇という流れが始まるかもしれません。前倒し選挙の情勢については今後も要ウォッチと言えそうです。

テクニカルには週足チャートから見て行きます。

トルコリラ円レポート月曜版

昨年の史上最安値以降の規制で大きく上昇後に反落していますが、反落後の戻り高値とその後の安値圏は7.5円から9.0円の大きなレンジでのもみあいとなっていて、直近ではこのレンジの半値水準8.25円水準がレジスタンスとなりつつあると言えます。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

先ほどのチャート内の青の水平線7.55と半値8.25を青の水平線で、これらの青の水平線の半値7.90をピンクの水平線で引きました。7.90レベルは新規制導入前の高値圏とも重なっていることから同水準は目先のサポートと見てもよさそうです。

これらの各水準を参考に今週は7.90レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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