NZ/円、短期トレンドは下値リスクを残した状態。中期は強気を維持。
5/24に発表されたNZ1-3月期の小売売上高は前期比▼0.5%と市場予想の+0.3%を下回りました。これを受けてNZドルは対ドル、対円でやや売られる場面がありましたが、5/25にはNZ準備銀行が政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を0.5%引き上げ2.0%とし、さらに物価上昇圧力が強いことから、利上げを継続して実施する構えを示しました。経済については、強い労働市場や継続的な財政支援により経済の底堅さが継続すると見ており、この結果を受けてNZドルは対米ドル、対円で上昇しています。
チャートを見ると、日足は、1/28につけた75.24を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを一時下抜ける場面もありましたが、再びこれを抜き返して下値を切り上げる流れに戻しています。また、5/12につけた79.96を直近安値とする短期的なサポートラインも守っており、この日足の下値抵抗は81.60-70にあります。さらに、4/20につけた87.34を直近高値として上値も切り下げて来た流れから5/23の日足が若干上抜けた位置で終えており、上値余地が拡がる可能性が点灯中です。この日足の下値抵抗は80.90-00にあります。短期トレンドは“NZやや強気”の流れにありますが、81.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、80.50割れで終えた場合は“弱気”に変化して下落余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は82.80-90,83.30-40に、下値抵抗は82.00-10,81.60-70,80.90-00にあります。21日移動平均線は82.52に位置しており、これを若干上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は、80.32と79.67に位置しており、中期トレンドは“強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は実体が小さく下ヒゲのやや長い陽線引けとなり、下値トライに失敗した形となりました。終値ベースでは上値を切り下げる流れからは上抜けきれずに越週しましたが、今週はで上値トライの動きが強まっており、また、値動きの中では82.40-50の週足のレジスタンスラインを上抜けています。但し、82円台を維持できずに越週した場合は下値リスクを残した形となります。また、1月に付けた75.24を基点とする中期的なサポートラインの下値抵抗が80.10-20にありますが、これを割り込んで越週した場合は、トレンドが変化して78円方向への一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は82.80-90,83.60-70に、下値抵抗は、81.20-30,80.10-20にあります。31週、62週移動平均線は80.06と78.97にあり、中期トレンドをサポート中です。
5/26現在、31週、62週移動平均線は80.06と78.97にあり、中期トレンドをサポート中。
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.07.02
南アランド週報:『エスコムによる大規模停電実施で急反落。続落リスクに要警戒』(7/2朝)
南アランドの対円相場は6/21に記録した直近高値8.60円をトップに反落に転じると、週末にかけて、約1ヵ月ぶり安値となる8.17円まで急落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.07.02
トルコリラ週報:『資本規制で急伸するもすぐに反落。来週はトルコCPI・PPIに注目』(7/2朝)
トルコリラの対円相場は、週明け早々に約1カ月半ぶり高値8.42円まで急伸する場面が見られましたが、一巡後に伸び悩むと、すぐに押し返される冴えない動きとなりました
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.07.02
来週の為替相場見通し:『米金利急低下でもドル円の下げ幅は限定的。反発リスクに要警戒』(7/2朝)
ドル円は5/24に記録した安値126.36をボトムに切り返すと、今週半ばにかけて、約23年9ヵ月ぶり高値となる137.01まで急伸しました
-
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.05.25
NZ中銀の金融政策記者発表要旨(5月25日開催分)
本日NZ中銀の金融政策会合で、オフィシャルキャッシュレート(OCR)を現行の1.50%から2.00%へと、50ベーシスの利上げを実施しました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。