オーストラリア 12月失業率の予想
20日朝9時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(1月19日8時30分現在)
(1)就業者数
前回11月数値は予想を大きく上回る伸びでした。予想レンジ上限でも30万人でしたので、ロックダウン後の回復が著しくなっています。今回12月も6万人の新規雇用増になっています。下図を見ると、コロナ前を再度越えて一段と伸びています。まだコロナ前を回復できない米国と比べ、その改善度合いはかなり良くなっています。ただ、黒のトレンドライン迄の回復には至っていません。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は12月予想、黒は過去のトレンド)
(2)失業率
11月の結果は4.6%と、予想より大きく改善しています。下図を見ると、昨年8月の4.5%に匹敵する位の改善になっています。今回12月予想はまさしく、その最低に並ぶまでの低下となっています。昨年11月に発表された中銀の四半期経済見通しでは、2021年末が4.75%でしたので、それよりも改善予想になり、今年6月末が4.5%、12月末が4.25%ですので、既に6月までの水準が達成されることになります。従い、来月1月からの改善度合いはゆっくりとしたものになりそうです。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。昨年10月末高値からの抵抗線Aを上抜けてから、12月以降は豪ドル高への戻りを試す展開になっていました。12月初旬底値からのサポートB(=0.7160)とそこから平行に上げたC(=0.7345)で豪ドル高トレンドを形成しています。現在はそのレンジ下限であるB近くまでの下押しになっています。ここが維持出来れば再度C方向の流れですが、もし割ってしまうとD(=0.7080)とダブルボトムのE(=0.7000)が視野に入ります。逆にBを維持出来れば、上値抵抗線は0.7230、0.7280〜90、0.7320、0.7345にあります。明日の雇用統計で最初のトライがありそうですが、来週のFOMC待ちになる可能性もあります。
(1豪ドル=0.7186米ドル、1月19日10時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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