豪ドル/円、短期は“弱気”。中期は“強気”を維持。80円割れで中期も変化。
11/26に発表された豪10月の小売売上高は+4.9%と市場予想の+2.2%を大幅に上回り、また、前月の+1.3%からも伸びが加速しました。ロックダウンが解除された反動によるものですが、為替市場はこれには反応せず、同日の東京市場寄付き前に報じられた、南アでの新たなコロナ変異株の発見やイギリスが南アからの入国をストップすると伝わったことから、NYダウ先物が下落、東京市場でも日経平均株価が急落してスタートしました。これを受けて為替市場でもリスク回避の円買いが優勢となる中で豪ドルは対米ドル、対円で急落しています。
チャートを見ると、日足は11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を急角度で切り下げています。82.00近辺には日足、週足ベースで見た強い下値抵抗あり、本来は簡単には下抜けないポイントですが、82円割れで終えた場合は新たな下落リスクが生じて、80円方向への一段の下落に繋がり易くなります。短期トレンドは84.30超えで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は82.40-50,82.80-90,83.20-30に、下値抵抗は81.80〜82.00,81.40-50,81.00-10にあります。21日移動平均線は83.84にあり、この下に入り込んで短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。また、120日、200日線は82.17と82.95に位置しており、これらを下抜け始めており、新たな下落リスクが点灯中です。
一方直近の週足は小幅続落となりました。下げエネルギーの強いものではなく、今週は上値をトライする動きが先行しましたが、26日に新たな変異株発見の報を受けて再び下げに転じ、今週も陰線引けとなる可能性が高くなっています。また、10/21に付けた86.25を直近高値として上値を切り下げる流れにも変化が認められません。82.00-10には週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、下抜けて越週した場合は一段の下落リスクが生じます。逆に可能性が低くなりましたが、84円台を回復して越週した場合は下値リスクが軽減されて、上値余地を探る動きが強まり易くなります。この場合でも86円台を回復して越週するまでは上値余地も拡がり難いでしょう。週足ベースで見た上値抵抗は82.90-00,83.60-70に、下値抵抗は82.00-10,80.40-50,80.00-10にあります。31週移動平均線は82.65に位置しており、この下に入り込んで下値リスクが点灯中ですが、62週線は81.08にあり、下値抵抗として働く可能性があります。
11/25現在、31週移動平均線は82.65に位置しており、下値リスクが点灯中。62週線は81.08にあり下値抵抗として働く可能性を示唆している。
オーダー/ポジション状況
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