ユーロドル1.21台後半で堅調、イベント消化で新規材料待ち
11日の東京市場でユーロドルは堅調推移。朝方1.2170レベルで取引が始まったユーロドルは、米長期金利が10年債利回りで1.43%台をつけるなど低下したことを受け日中はややドル売りが優勢となり、夕刻にかけ1.2193まで上昇しましたが、東京時間17:30現在は反落し、1.2172レベルで取引されています。
昨晩海外市場で注目されたECB理事会では、インフレ、成長率見通しを上方修正する一方、予想通り政策金利等の変更はなく、また、資産の緊急購入プログラムによる購入を高いペースで続けることを明らかにしました。ラガルド総裁は記者会見で、市場金利の上昇の招く調達環境のタイト化は時期尚早で、回復のリスクになると発言、一部で期待されていたテーパリング開始示唆や、タカ派発言はありませんでした。
他方、同時刻に発表された米CPIの結果は予想外の高水準だったものの、その後結果の解釈をめぐっては、一時的な上昇との見方が大勢となり、来週のFOMCには影響がないものとされたことで発表直後のドル買いがドル売りに転じるなど為替市場は荒れ模様となりました。結局ユーロドルはユーロもドルも売買が交錯して乱高下、1.2144-95レンジで上下した後、1.2170-75付近で一旦落ち着いて東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは引き続き21日線に絡む動き、結局1.21台後半中心の動きが続き、方向感は出ていません。
序盤の欧州主要株価指数は堅調推移。今晩この後は23:00にミシガン大消費者態度指数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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