オーストラリアの1月貿易収支の予想(21/3/3)

日本時間2021年3月4日朝9時30分に発表予定です。

オーストラリアの1月貿易収支の予想(21/3/3)

オーストラリアの1月貿易収支の予想

(日本時間2021年3月4日朝9時30分発表予定)

明朝、豪州の1月貿易収支が発表されます。前回12月は予想を大きく下回る結果になりました。それでも移動平均値(下図:青>オレンジ)を上回る67億豪ドル強の黒字額を計上しました。今回1月は前月比とほぼ同じ68億豪ドルの黒字予想です。但し、今回の予想レンジは+0.8〜+122.3億豪ドルですので、大きく振れる可能性はあります。
また、懸念されていた対中貿易も、豪州から見た対中輸出額は2018年3.25億豪ドル、2019年3.25億豪ドル、2020年4.08億豪ドルと増えています。昨年末まではあまり懸念する数値とはなっていません。

オーストラリアの1月貿易収支の予想

(今回発表予想3月3日9時現在)

過去の推移と3ヶ月移動平均

過去の推移と3ヶ月移動平均

(2020年12月現在:○印は各年1月、黒線矢印は今回1月予想値、緑はゼロ、青は2016年12月の黒字額基準)

上図を見ると、昨年9月以降はコンスタントに+50〜70億豪ドルの黒字範囲で推移しています。平均して50億豪ドル越える黒字が定着している感じです。青の横線を恒常的に切ってきたら要注意となりそうです。
輸出入の項目別では、輸出は1月が前月比+4%(レンジ▼7〜+7%:12月は+3.0%)、輸入は1月▼4.0%(レンジ0〜▼9%:12月は▼2.0%)ですので、コロナ禍で内需の減少が気にかかる数値になっています。

下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。3月1日時に添付したチャート(Cは削除しています)に2本の陽線が加わっています。見事にラインA(=0.7720)のサポートを守り反発しています。平行に上げたBは0.8020にあります。昨日の金融政策ではイールドカーブコントロールに関する追加文言もなく、最近の豪ドル高に関する懸念も触れていなかったことから、豪ドルが堅調に推移しています。そしてラインF(=0.7810)も上抜きかけており、現状ではG(=0.7870)を狙えるところまで戻しています。もし、ここを越えれば前回の実体高値H(=0.7965)とB方向になります。
逆に、海外で米金利高の材料が出れば、再度反落の可能性はあります。その場合はA方向への戻りとなります。
明朝、貿易収支をどのレベルで迎えるか、そして結果が大きく振れた場合にGかAの動きになりそうです。
尚、万一Aを切った場合はD(=0.7670)、E(=0.7575)になります。但し、トレンドライン切れですので、豪ドルの弱い状態が続くことになります。

過去の推移と3ヶ月移動平均 2枚目の画像

(3月3日10:50、1豪ドル=0.7833米ドル)

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