NZ 1月貿易収支の予想
明朝26日(金曜日)にNZの1月貿易収支が発表されます。
(今回発表予想2月25日9時00分現在)
NZの貿易収支推移と3ヶ月移動平均線
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキーウィー輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。前回12月は事前予想を大きく下回る数値で、やっと黒字を確保しただけに留まりました。
1月数値はここ数年みても水面下が多く、今年も▼6.27億NZドル予想になっています。下図@の〇印(各年1月)を見ると、0〜▼9.35億NZドルの赤字傾向です。
また、Aの輸出入推移をみても、1月の収支赤字は輸出の急減によるものですが、やはり毎年1月は輸出が減少しており、今年も同じ流れに沿っています。従いまして、相場へのサプライズはマイナス額の2桁か、プラスの結果になりそうです。
@NZ貿易収支月次推移
○印は各年1月、縦の黒い線より右側は今回1月予想値、赤い線は収支ゼロ。
1月貿易収支の内訳予想は輸出41.9億NZドル(レンジ41.8〜48.0億NZドル、12月53.5億NZドル)、輸入48.2億NZドル(レンジ42.0〜48.3億NZドル、12月53.3億NZドル)で、輸出入共に前月比大幅減になっています。特に輸出は10億NZドルを超える減少です。
A輸出入の各月推移
青の横線は今回1月の輸出予想値をベースに引いたものです。〇印は各年1月に該当し、輸出は昨年を除き、ほぼ同水準になっています。
NZドル米ドル相場は、シカゴポジション270、及び昨日のNZ中銀金融政策記者発表内で記載の0.7430〜40の抵抗線まで一気に上昇する陽線引けになりました。この抵抗線はかなり強いので、ここで一度止められる可能性もありますが、短期のNZドル高の勢いも強いので、このまま2017年7月高値の0.7560まで一気に攻めるエネルギーも残しています。いずれにせよ先に押し目があってもこの水準近くまでトライするエネルギーはありそうです。
下値は0.7350、0.7310にサポートあり、後者を切れると、NZドル高トレンドの下限0.7170〜80方向になります。相場に勢いがついているので、明日の貿易収支のサプライズには要注意です。
(2月25日10:45、1NZドル=0.7428米ドル)
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