ドル円、105円台前半で方向感に欠ける展開。議会証言はサプライズ無く通過(2/24朝)

23日(火)の外国為替市場でドル円は反発。

ドル円、105円台前半で方向感に欠ける展開。議会証言はサプライズ無く通過(2/24朝)

ドル円、105円台前半で方向感に欠ける展開。議会証言はサプライズ無く通過

〇ドル円一時104.93まで下げるも、米国時間朝方にかけ105.43まで反発
〇その後パウエルFRB議長の議会証言によりテーパリング観測後退すると105.28近辺まで小緩む展開
〇ユーロドル一時1.2179まで上昇後1.2135まで反落、引けにかけ値を戻し1.2145近辺で推移
〇ドル円テクニカル的に強い地合い
〇ファンダメンタルズ的にもドル円相場上昇の材料多く、ドル高・円安基調継続か
〇本日の予想レンジ:104.90ー105.70

海外時間のレビュー

23日(火)の外国為替市場でドル円は反発。本邦祝日中のアジア時間朝方にかけて一時104.93まで下げ幅を広げるも、一目均衡表基準線をバックに下げ渋ると、@半期に一度のパウエルFRB議長による議会証言(上院銀行委員会)を前にした警戒感(テーパータントラムへの警戒感)や、A上記@を背景とした米長期金利の上昇及び米主要株価指数の下落、Bリスク回避のドル買い圧力が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値105.43まで反発しました。もっとも、C注目された議会証言でパウエルFRB議長より「インフレは一時的に上昇する」「見通し改善に伴う資産価格の上昇は健全な兆候」「政策変更の検討ステージに上がるまでにはしばらく時間がかかる」との見解が示されると、市場では「早期テーパリング観測後退→米金融緩和長期化」と受け止められ、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、105.28近辺まで小緩む展開となっております(米長期金利低下→米主要株価指数反発→ドル売り)。

23日(火)の外国為替市場でユーロドルは上値の重い展開。欧州時間朝方にかけて一時1.2179(1/25以来、約1ヵ月ぶり高値圏)まで上値を伸ばすも、一目均衡表雲上限に続伸を阻まれると、@パウエルFRB議長による議会証言を前にした警戒感や、A米長期金利上昇及び欧米株の下落を背景としたリスク回避のドル買い圧力が重石となり、米国時間朝方にかけて、1.2135まで反落しました。もっとも、米議会証言をサプライズなく通過すると、引けにかけて値を戻し、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、1.2145近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時104.93まで下げ幅を広げるも、結局105円台前半へと値を戻してのクローズとなりました。ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表基準線がサポートとして確り機能している他、強い買いシグナルを示唆する三役好転やダウ理論の上昇トレンドも継続する中、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます(底固め→上昇回帰)。ファンダメンタルズ的に見ても、議会証言初日をサプライズなく通過し、改めて早期テーパリング観測が否定された他(リスク回避ムード後退→株高・円売り)、バイデン新政権による追加経済対策期待や、新型コロナウイルスの収束期待など、ドル円相場の上昇を意識させる材料が増えつつあります。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル高・円安基調の継続をメインシナリオとして予想いたします(本日は下院金融サービス委員会での議会証言2日目と、米1月新築住宅販売件数に注目。議会証言2日目や米経済指標を経て、米長期金利低下・米主要株価指数持ち直しの動きが確認されれば、ドル円が200日移動平均線を突破し、再び106円台を試すシナリオも想定)。

本日の予想レンジ:104.90ー105.70

注:ポイント要約は編集部

ドル円、105円台前半で方向感に欠ける展開。議会証言はサプライズ無く通過

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