日米長期金利が上昇 2月23日アップデート

長期金利上昇が止まらないことから米金利上昇による国債売りの側面を気にする市場参加者が徐々に増えてきている様子です。

日米長期金利が上昇 2月23日アップデート

日米長期金利が上昇

今年に入り米金利の上昇が為替市場ではドル高要因として見られることが多かったのですが、直近では米金利上昇から距離を置く動きとなってきました。ドル円は2月17日に目先のドル高値をつけ昨日月曜のNY市場では105円台を割り込む動きとなりましたが、米金利は上昇を続け1.394%まで上昇しています。

これまでは安全資産の国債が売られてリスク資産の株式市場に資金が向かっていると、それほど市場参加者は心配していないようでしたが、長期金利上昇が止まらないことから米金利上昇による国債売りの側面を気にする市場参加者が徐々に増えてきている様子です。米国債売りにドル売りも加わり、更には株式市場にも調整が入るのではないかという懸念は年明け以降常にくすぶっていました。

そして、この長期金利上昇が米国だけでなく日本の国債にも波及してきています。以下のチャートは日米の10年債利回りを比較したものです。(上段が日本、下段が米国)

日米長期金利が上昇

日米10年債利回り推移 日足

これを見ると日本の10年国債の利回りも12月中旬以降着実に上昇し、2月17日以降は節目となる0.1%を超え22日には0.122%をつけています。日銀はイールドカーブコントロールで長期金利まで金融政策の範囲に含めたコントルールを行っていますが、10年債の0.1%は超える利回りは日銀が考えている水準を超え始めています。

3月にはこれまでの政策の点検を行うことになっていますが、日銀会合前に黒田日銀総裁による何らかの発言が出てきそうな雲行きです。米国と異なりイールドカーブコントロールとETF購入にまで踏み込んでいる日銀にとって最近の長期金利上昇は頭痛のタネと言ってよいでしょう。

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