トルコリラ円ショートコメント(2020年5月11日)

安値が14.62レベル、高値が15.23レベルと、大台を大きく下回る弱い値動きの一週間となりました。

トルコリラ円ショートコメント(2020年5月11日)

トルコリラ円ショートコメント

〇ドルトルコリラが5/7に史上最安値7.2685をつける
〇当局規制強化で一旦下げ止まるも予断は許さず
〇トルコ円の中期ターゲットは14.45
〇今週の予想レンジ14.70-15.25

まず、先週の振り返りですが「一度は大台15円を下回る動きになってくると考えられ、14.90レベルをサポートに、15.40レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が14.62レベル、高値が15.23レベルと、大台を大きく下回る弱い値動きの一週間となりました。

トルコリラ安の最大の要因はドルトルコリラにおいて2018年7月のトルコリラ最安値7.2069を上抜けたことです。ドルトルコリラは7日には7.2685の史上最安値をつけました。この動きを受け、トルコの銀行監督当局は誤解を招く価格をもたらしたり、異常もしくは不自然な水準に維持したりする取引を操作的とし、為替、金利、CDS取引をその対象としました。

この規制強化でトルコリラ安の動きは収まってはいますが、決して反発という動きまでは至っていませんし、こうした規制は長期的にトルコの金融市場にとってはよいことではありません。今週戻す動きに繋がらない場合、あらためてトルコリラ売りの動きになる可能性もありますし、今週はトルコの経済指標発表も多いため注意が必要です。


テクニカルにも見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

3月25日高値からの逆N波動から求めた100%エクスパンションは既に達成していますので、すぐにではないにせよ次のターゲットは127.2%(161.8%の平方根)エクスパンションとなる14.45です。

今週はさすがに新安値更新は無い思いますが、先週の高値圏が最初のレジスタンスとなり、引き続き対円でも上値の重たい流れは続けるものと見ています。今週は最安値に近い14.70レベルをサポートに、15.25レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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