国内FXの市場規模 (17/11/30)

FXのレバ規制討論会で実施したアンケートやFX業者へのヒヤリングで、仮にレバ規制が実施されたとしたら、

キーワード:

国内FXの市場規模 (17/11/30)

国内FXの市場規模

FXのレバ規制討論会で実施したアンケートやFX業者へのヒヤリングで、仮にレバ規制が実施されたとしたら、現在の国内FX取引高の3割以上が海外への流出等で減少するであろうとの記事を書きましたが、そもそも国内FXの規模というのはどのくらいあるかご存知でしょうか。

この数字は、金融先物取引業協会が毎月中旬に前月末の数字をまとめて出しています。直近では10月末の数字が出ていますが、月間取引高は54社合計でなんと約329兆円!月によってバラツキがありますので、過去1年間の平均を求めると392兆円と更に多い金額となっています。1か月の営業日が21日ありますので、1日あたり18.7兆円もの取引がFX市場で行われていることとなりますね。

また、日銀は毎日東京外国為替市場の出来高を発表していますが、昨日11月29日の数字を見るとドル円直物の出来高が82.4億ドル、111円換算で9146億円とざっくりと1兆円です。おそらくドル円の出来高は為替全体の半分以上と思われます(ちなみにFXではドル円の取引が全体の78%にも達します)ので2兆円強がいい数字ではないでしょうか。

もちろんFXの出来高がそのまま右から左にインターバンク市場に流れる訳ではありませんが、東京外国為替市場のかなりの部分がFX市場からのカバー取引であるということは容易に想像がつきます。これも以前のヒヤリングで恐縮ですが、半分近いのではないかと試算した銀行がありました。

こうしたことを考えるとレバレッジ規制は、間接的にインターバンク市場に参加している金融機関の収益チャンスをかなり減らすリスクがあるのではないかと考えられます。最近では、あまり表立った話は出て来なくなりましたが、規制案を出した当局もこの程度の試算はしていないのかと心配になる話です。

なお金融先物取引業協会の数字は誰でも参照できます。エクセルシートで提供されていますので、ちょっとした統計に使うには便利です。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る