オーストラリア 3月小売売上高結果 (5/9)

3月小売売上高実績  前月比▼0.1%(予想+0.3%)   

オーストラリア 3月小売売上高結果 (5/9)

オーストラリア 3月小売売上高結果

  3月小売売上高実績  前月比▼0.1%(予想+0.3%)
  2月は当初の▼0.1%→▼0.2%、1月は+0.4%→+0.5%に改定され、プラスマイナスは変わらないですが、1月の高いところから連続マイナスですので影響は大きくなっています。第1四半期は僅か+0.1%の低い伸びに留まっています。

豪州小売売上高(3月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)

豪州小売売上高(3月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)

豪州の小売売上高は予想外のマイナスになりました。移動平均線(+0.1%)も右肩下がりで、2013年8月以来(+0.07%)の低さになっています。GDPへの寄与度はゼロ近くなっています。

主な内容は(前四半期比ベース)
         2017、1Q        2016、4Q
全体       +0.1%         +0.7%
食品       +0.6%         +0.2%
家庭用品     +0.4%         +2.4%
衣料       ▼1.0%         +1.2%
百貨店       0.0%         +1.1%
レストラン等   +0.1%         +0.1%
家庭用品と衣料の大きな落ち込みで四半期ベースの伸びが鈍化しています。食品の健闘なければマイナスになっていたと思われます。上図でも例年3月は悪い月が多いですが、連続マイナスはGDP成長に大きな障害となりそうです。

相場は発表前に0.7390〜95米ドルで推移していましたが、予想外のマイナス結果に0.7350〜55米ドルまで一本調子に下落し、現在もその安値付近で推移しています。
昨日のシカゴポジションの原稿作成時は0.7489米ドルでしたので、約140ポイント下落し、短期豪ドル安フォーメーションの下限である0.7350米ドルに止まっています。ここを割ると一段の豪ドル安トレンドに入り、0.7300〜10米ドル、0.7270〜80米ドルまでの下値余地が出来ます。
逆にフォーメーションを維持できれば、0.75米ドル方向への戻りは期待できますが、途中0.7390米ドル、0.7430米ドル、0.7490米ドルと抵抗線が控えています。(5月9日13時30分、1豪ドル=0.7356米ドル)

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