トルコリラ円レポート月曜版(2017年3月27日)

トルコリラの材料としては、政治的な問題も小康状態、金利も後期流動性金利を引き上げた直後ということで材料難ともいえる週でしたが

トルコリラ円レポート月曜版(2017年3月27日)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は「30.60レベルをサポートに、31.40レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が30.42レベル、高値が31.29レベルと、予想レンジよりもやや低めのレンジとなりました。

トルコリラの材料としては、政治的な問題も小康状態、金利も後期流動性金利を引き上げた直後ということで材料難ともいえる週でしたが、ドルの材料は週報にも書いた通り、ユーロドルに引っ張られて更にはオバマケア代替案採決に向けてのリスクオフとドルが弱含みの一週間となりました。

もちろんその国のファンダメンタルが最も重要ですが、金利という観点から考えると、リスクオンの時には高金利通貨が買われやすく、リスクオフの時には低金利通貨が買われやすいというのが一般的です。高金利通貨=トルコリラと低金利通貨=円と置き換えるとわかりやすいと思いますが、先週後半のリスクオフの動きの中で、ドルトルコリラでのリラ買いよりもドル円での円買いが強かったことが、材料難の中でトルコリラ円が弱含みの動きとなった要因と言えます。

上記のことはチャートを見るとよくわかります。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

21日にトルコリラ円がストンと下げている箇所がありますが、ここはNY市場でダウとWTIが下げた時間帯にあたります。中段のドルトルコリラはほとんど反応していないどころか、ややトルコリラ安(ドル買い)に動いていますが、下段のドル円は素直に円買い(ドル売り)となり、結果としてトルコリラ円の下げにつながっていることがわかります。

他にも円以外の低金利通貨の代表としてはスイスフランもあり、トルコリラや南アフリカランドと対極の2通貨として覚えておくとよいです。

さて、今週ですが31日金曜にトルコの貿易収支(予想−37億ドル)と10〜12月期GDP(予想+1.9%)がありますが、ちょうど四半期末とも重なりますので、予想からずれる場合には注意が必要です。それまでは、引き続きドルの材料で動きやすい地合いが続くものと見ています。

ドルですが、ドル円は今週も円高傾向を続けやすく動き次第では大台110円割れも十分に可能性があり、そうなるとトルコリラ円では先週同様に円買いの動きから下げ圧力が強まりやすい流れです。3月9日の安値30.28をトライすると再び30円の大台割れが視野に入ってきます。

今週も引き続き上値が重たい展開を予想し、29.90レベルをサポートに、31.10レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る