トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「6月23日安値と7月5日高値を参考にして、7.70レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.61レベル、高値が7.96レベルと、予想よりもトルコリラ安方向での取引が続く一週間となりました。
先週のトルコリラは金融政策イベントが続く21日にトルコ中銀の会合がありましたが、コンセンサスは現状維持、高いインフレ率の中での実質的な超緩和政策はトルコリラ安材料という見方が主でした。実際に会合では現状維持となり、会合以降にトルコリラ安が進むこととなりました。声明では主要国の景気後退の可能性にも触れ、インフレが低下するまで全ての手段を使用し続けるとあったものの、インフレ低下に効果的な政策は利上げしか無いわけで、現状維持でしか動けないとなると今後もトルコリラ安は続かざるを得ないということになります。
ドル円でも円安となっていてトルコリラ円ではまだ史上最安値の6.09レベルには距離がありますが、対ドルではトルコリラ最安値の18.257レベルまで現行水準17.78から残り2.7%弱へと迫ってきました。ドル円の感覚だと3.7円程度ですから1〜2週間もあれば試してもおかしくない距離です。FOMC前後につけるかとなると、まだ難しそうですが、当面はドルトルコリラの史上最安値を警戒という動きが続きそうです。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
今回はレジスタンスラインが6月27日高値からのライン、サポートは6月安値の7.55レベルとしています。これら両ラインの間の中での値動きから、どこかで下抜けという動きを考えたいところです。
今週はサポートレベルを下抜け7.40レベルをサポートに7.80レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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