トルコリラ円ショートコメント (22/1/3)

そのような政策はもたないと判断され着実に元のトルコリラ安の流れへと戻ってきた動きと言えるでしょう。

トルコリラ円ショートコメント (22/1/3)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「テクニカルな水準の間での取引を継続しやすいと見て、チャンネルの中で緩やかな上昇を継続すると考え、9.20レベルをサポートに10.90レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.45レベル、高値が10.45レベルと、早くも前週の預金保護と介入によるトルコリラ高の動きが失速してきました。

インフレが収まらないうちに大幅な緩和へと方向転換させたエルドアン大統領の中銀の独立性を無視した圧力、そしてそれによるトルコリラ急落を預金保護という名の政府による損失補填で短期的には乗り切ったものの、そのような政策はもたないと判断され着実に元のトルコリラ安の流れへと戻ってきた動きと言えるでしょう。

本日はトルコのCPIが発表されますが、前年比で予想が27.28%と前回の21.31%から大幅に悪化する見込みとなっています。2022年のトルコのインフレ見通しでは早い段階で30%に到達するとの見方が格付け会社によって示されていましたが、場合によっては本日のCPIで超える可能性もありそうです。

いずれにしても、このまま緩和政策を継続すると第1四半期には30%の大台を見ることとなりそうですから、中長期的にトルコリラ売りという流れは変わらないようです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

すでに先々週の大荒れ相場における史上最安値とその後の戻り高値の半分を失う半値押し8.58は見ていますので、61.8%押し7.99と重なる大台8円が次のターゲットとなってくると考えられます。

ただ、最近の値幅の大きさから考えると1円程度の振れはありそうですから、8円と9円の大台をそれぞれ外側に広げ7.75レベルをサポートに9.25レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。すでにトルコリラ防衛策は出尽くし感があり、振れるとするとトルコリラ安に動きやすいという見方でいたほうが良さそうです。

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