オーストラリア 8月失業率の予想
明朝10時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(9月15日12時現在)
(1)就業者数
前回7月数値は予想を上回りました。事前はマイナス予想が多かったですが、結果はプラスとなりました。今回予想は大きくマイナスとなる▼8万人となっています。下図を見ると、コロナ前の2020年2月高値(赤い線)を今年3月以降は越えており、今回も予想通りなら、まだ前年2月を越えています。デルタ株感染拡大の影響がかなり出ている様です。もし9月以降も下がる様だと、黄信号に変わる可能性もありますので、要注意です。それでも雇用に関しては米国よりもかなり良い数値であることには変わりません。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は8月予想)
(2)失業率
7月の結果は4.6%と、予想よりも大幅に改善しました。今回8月は5%に悪化しますが、下図を見ても、2018年末〜2019年初当時の最低水準であった5%(赤い線)まで戻っただけです。レンジ下限の5.5%になると約1%近い悪化ですので、サプライズになりますが、この5%程度ならまずまずの数値と言えそうです。今後も5%を中心としたレンジで上下しながら推移すれば、雇用環境としては大きな改善と思います。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。シカゴポジション299で書いた、ラインA(=0.7450)の抵抗線で止められ、かつ8月20日底値0.7111から上げたサポートB(=0.7500)を切っているので、目先の流れは豪ドル安方向としましたが、昨日は最初のサポートC(=0.7320)に止められています。この下はラインD(=0.7280)があります。ここを切ってしまうと、0.7220にもサポートありますが、目指すはB起点の0.7111方向になります。就業者数がレンジ下限方向のサプライズが出ると、この方向を目指す可能性が高まりそうです。
一方、上値はAを越えると、豪ドルに買い安心感が出ます。そしてE(=0.7480)の抵抗線、更にBに抵抗線が控えています。
(1豪ドル=0.7316米ドル、9月15日14時40分現在)
オーダー/ポジション状況
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