ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「テクニカルな観点から、チャンネル下限に重なる7.40レベルをサポートに前週金曜の戻り高値7.65レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が7.41レベル、高値が7.61レベルと、予想よりも狭いレンジの中で緩やかな下降トレンドを継続していました。
先週のランドは、前週まで同様にズマ前大統領の収監に反対する動きや、ピークは過ぎてきているものの依然として高水準な新型コロナ感染者数が悪材料として残っています。また注目の22日の中銀会合では予想通り現状維持の3.5%となり、全会一致での決定としました。またコロナ感染者数が高止まりしていることも影響し、予測モデルによる年末時点の政策金利は3.79%と前回会合の4%台から低下しました。このこともランド売り材料となったようです。
ドルランドは中銀会合後にドルが上昇し、金曜にはランド安の動きから前週のドル高値(ランド安値)を上抜け、3月31日以来のランド安水準となりました。テクニカルにもランド安が続きやすい地合いと考えて良いでしょう。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
中段のドルランドは上述の通りでドル高・ランド安が目立ち、この動きがランド円での緩やかなランド安の原因となっています。円安以上にランド安が続いているわけです。
ランド円ではピンクの平行下降チャンネルの中で更にレジスタンスラインは青いラインで示したラインが現在では上値を抑えられやすく、今週はどこかで下側のラインを試しに行く展開を考えています。今週も緩やかなランド安が継続すると考え、7.30レベルをサポートに7.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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