ユーロドル1.19台前半、夕刻欧州PMIの結果に乱高下
23日の東京市場でユーロドルは反落後に持ち直す動き。朝方1.1940レベルで取引が始まったユーロドルは、特段の材料もない中で最近10年債よりも為替と相関が高いとされる米2年債利回りの上昇を受けて日中は1.1916レベルまで徐々に値を下げる動きとなりました。その後夕刻にあいついで発表された欧州のPMIでは最初に発表されたフランスが製造業、サービス業ともに予想を下回ったためユーロドルは1.1912まで急落。しかしその後発表された、ドイツやユーロ圏はいずれも予想を上回り、特にドイツのサービス業PMIは予想55.7に対し58.1と前月の52.8から大きく改善。これによりユーロドルは1.1945まで反発し、東京時間18:00現在は1.1935レベルで取引されています。
昨晩海外市場では欧州序盤に1.1882まで値を下げる場面もありましたが、クリーブランド連銀のメスター総裁が「FRBはテーパリングの条件をまだ満たしていない」等発言すると米金利が低下、ユーロドルは1.19台前半に上昇しました。さらに昨晩注目されたパウエル議長の議会証言においても、「予防的な利上げは行わない」との発言が出て、ユーロは一段高。1.1953の高値をつけてそのまま1.19台半ばで東京時間を迎えています。
テクニカルにはユーロドルは年初来安値からの上昇の76.4%戻し1.1837を足掛かりに踏みとどまった形ですが、戻りは鈍く一目均衡表の「雲」の下での推移が続きます。本日一目均衡表の「雲」の下限は1.1974レベルその上には200日移動平均線が1.1999レベルに控えており、ちょっと頭は重そうです。
序盤の欧州主要株価指数はまちまちの動き。今晩この後は21:30に米1Q経常収支、22:45には米6月PMI、23:00には米5月新築住宅販売の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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