ユーロ圏・米国の4月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の4月PMI指数速報値が発表されます。前回3月は欧米共に予想を上回りました。特に欧州圏は製造業・サービス業共に大きく改善しました。欧米はワクチン接種拡大に伴い、景況感の改善が進んでいます。但し、欧州のサービス業PMI指数は改善したとはいえ、まだ好悪判断基準の50を下回っていますので、手放しで歓迎できる数値ではありません。観光・外食に重きをなす国が多いので、サービス業が改善を続けるとユーロ好感になると思われます。
さて、4月予想は全般的に欧州が小幅減、米国は小幅改善で、若干とはいえ米欧間の先行き景況感格差の拡大になります。相場としては、予想以上の結果が出た場合に欧米の金利に与える影響をみたいと思います。特に米国の10年債金利に与える影響を見てから、為替への波及が気になります。
尚、欧州は夏時間になりましたので、発表時間が前回より1時間早くなっています。
ユーロ圏3月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年4月23日10時00分現在予想値
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年4月23日10時00分現在予想値
米国3月PMI指数予想
(東京時間22時45分発表)
製造業 3月は59.1 4月:61.0(レンジ58.5〜63.0)
サービス業 3月は60.4 4月:61.5(レンジ60.0〜63.5)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。3月の欧州は大きく伸びましたが、今回は微減予想です(青の矢印)。また米国のISMはここ数年の上限を越える伸びを示しています。日本(オレンジ)も2月から50を越えてきました。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50)
青の矢印は3月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
下図はユーロ円の日足チャートです。少し長めに取り見難いですが、イメージとしてとらえてください。昨年10月末底値からのラインAは昨日現在129円30銭付近にあります。既に6ヶ月近くに亘るユーロ高となっています。しかしながら3月央以降、D(=130円60銭)を越えて終わったことがありません。これだけ上値トライしても上抜けず、3手前の長いトウバ線がユーロ買いトレイ失敗を示唆しています。もしAを切ってしまうと、次はB(=128円30銭)、C(=127円10銭)方向の動きに入ってくる可能性高まります。Aを守れるか注目します。
(2021年4月23日12:50、1ユーロ=129円75銭)
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