NZ/円、短期は下値リスクを残した状態。78円台を回復して終えれば強気に変化。
今週はNZの注目される経済指標の発表はありませんでしたが、バイデン政権が2兆ドル規模のインフラ投資計画を発表したことを受けて長期金利が上昇、景気刺激策への期待感からドル高、円安が一段と進む中で、NZドルは対ドルでは弱含みの展開、対円では下値を切り上げる流れとなり、3/23の急落直前の水準まで値を戻しています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた75.63を直近安値として下値を急角度で切り上げており、3/23の大陰線の値幅を取り返す動きとなっていますが、この大陰線(高値78.01)を上抜けきれていない状態です。また、10月に付けた68.87を基点として下値を切り上げて来たサポートラインからも上抜けきれておらず、78円台に実体を戻して引けるまでは下値リスクを残しています。また、78円台に値を戻した場合でも、対ドルでのトレンドがまだ弱く、急伸にも繋がり難いと見られます。一方で下値も、76.00-10の強い下値抵抗を守り切った感があり、これを再び下抜けて終えない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。日足の上値抵抗は78.00-10,78.80-90に、下値抵抗は77.50-60,77.00±10銭にあります。21日移動平均線は77.52にあり、若干上抜けて来ましたが“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は74.30と72.64に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えておらず、現在の下落が調整的な下げであることを示唆しています。
一方直近の週足は、下ヒゲが長いタクリ足の陰線となり、下値トライに失敗した形で越週しています。また、この足が昨年10月に付けた68.87を基点として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で越週しており、下値リスクが点灯しています。今週は週初から反発余地を探る動きに転じており、先週の陰線の値幅を切り返す動きが強まっていますが、サポートラインを上抜けきれておらず、78円台で越週するまでは下値リスクを残した状態です。一方で中期トレンドが強い状態に変わりないことから、74.50割れで越週しない限り、中期トレンドは変化せず、下値余地も拡がり難いと見られます。週足ベースで見た強い上値抵抗は78.00-10、79.10-20に、下値抵抗は77.00-10,76.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は73.53と70.71に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
4/1現在、31週移動平均線は73.53に62週線は70.71にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていない。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
東京市場のドルは151円台でのこう着、今晩のPCEデフレータで動く可能性も(24/3/29)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、グッドフライデーの祝日で、多くの海外市場が休場となっていることから方向感の乏しい地合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.29
ドル円 週間通して1円未満の変動、今年最小更新となるか(3/29夕)
東京市場は151円全台前半での揉み合い。本邦当局者からの円安けん制発言など、材料は決して少なくなかったが市場動意は限られた。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
NZドルWeekly 調整局面は継続、90円割れの攻防を迎える(24/3/29)
NZドルは、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなか、目先のサポートラインだった100日移動平均線や、一目均衡表の雲をそれぞれ下回る弱い地合いとなった。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.04.05
N$シカゴポジション(2021年3月30日現在)
シカゴはNZドルのロングを3週続けて減らし、非常に上手く対応しています。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.03.29
N$シカゴポジション(2021年3月23日現在)
シカゴはNZドルのロングを一段と減らし、ネットロングで4,700枚となりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。