シカゴポジション(CME)271
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年2月23日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴは堅調推移のオセアニア通貨では、NZドルは上手く回転させている様ですが、豪ドルはまだ気迷いです。その他は先週の相場が円安継続で、ドル円のポジションは縮小したものの、まだ28千枚を維持しており、先々の相場観はまだドル安にかけています。ユーロは先週金曜日に下落したので、明日の締日数値が気にかかります。
シカゴはやはり方向観持てないままに、僅かな豪ドルショートをカバーしてきました。引き続き±5,000枚内外で、推移すると思います。過去2年以上に亘り豪ドルショートで攻め、最後にポジションを巻き戻し、昨年7月に僅か205枚のネットショート、9月には165枚のネットショートにしました。その時点から5〜7ヶ月経過し、スポットは1,000ピップス以上も豪ドルが上がっています。ここからは中々ロングに切り替えられないと思います。考えられるのはある程度大きく下がってからのロングメークか、少しずつ売り上がるしか手がない様に思えます。先週は1,200枚の差し引きロング増、ネットで1,600枚のショートです。
チャートを見ると、先週も緑の抵抗線(0.7770)を抜き、木曜日には0.8008の高値を付けてから2日間で約300ピップスの豪ドル下落となっています。赤い豪ドル高トレンドラインは0.7720〜0.8300にあります。明日の締日で緑を維持出来ないと、この下限0.7720〜30トライ、切れると豪ドル高トレンドも維持できず、黒の0.7620が下値ポイントになり、豪ドルの下落リスクが高まります。
さて、実際の相場は、先週央に0.7890〜0.8080の過去のトレンドライン内に一時回帰しましたが、僅か2日で引き戻され、大きく下がっています。その抵抗線は今日0.7940にあり、ここが強くなっています。この手前の0.7810、0.7870にも抵抗線があり、少なくとも前者をクリアしない限りは、豪ドル安方向に動き易くなっています。最初のサポートは0.7710にあり、切れると0.7670、0.7630の順にトライする可能性が高まります。月足がトウバ線で上ヒゲが360ピップスもあるので、3月は仮に豪ドルが戻っても売られ易くなりそうです。その意味では、シカゴは上記の押し目買いになるのか、戻り売りをするのかを判明する時期に近づいているかもしれません。
(1豪ドル=0.7745米ドル、3月1日13:40)
オーダー/ポジション状況
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