NZ/円、“NZ強気”を維持。75円台が壁となる可能性にも注意。
1/22に発表されたNZ第4四半期消費者物価指数は前期比+0.5%(予想0.0%)、前年比1.4(同1.0%)でしたが、為替市場はこれには反応しませんでした。アメリカのバイデン新政権の誕生と景気対策への期待感からリスク選好の動きが継続する一方で、材料出尽くし感もあって、NZ相場は高値圏での小動きとなっています。一方NZ準備銀行は22日、サイバー攻撃の影響で2-3月の経済指標の発表を延期すると発表しました。同日の13時現在、為替相場は若干上値を切り下げる動きとなっています。
チャートを見ると日足は、1/8に2019年4月来の高値となる75.58を付けた後、73円台半ばまで反落しましたが、22日現在74円台半ばに値を戻して堅調に推移しています。上値余地を探る動きが継続中ですが、昨年10月末に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げる流れから1/15の陰線が下抜けて終えており、日足の形状が悪化し始めています。短期トレンドの変化が認められないものの、この1/15の陰線(高値74.99)を上抜けて75円台に実体を乗せて来るまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は75.00-10、75.50-60に、下値抵抗は73.90-00、73.60-70にあります。73.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して72円方向への一段の下落リスクが生じます。逆に75.50超えで終えた場合は“NZ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。21日移動平均線は74.33にあり、若干上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は71.56と70.13に位置しており、中期トレンドが強い状態にあることを示しています。
一方直近の週足は、前週の値幅を打ち消す陰線となり、上昇一服となりました。下値を切り上げる流れには変化が認められず、今週も下値トライに失敗して反発に転じていますが、前述の通り日足の形状が悪化し始めていることや、陽線で切り返した場合でも、75〜76円ゾーンに中期的な上値抵抗が控えており、このレベルを一気に上抜くにも無理がありそうです。週足の上値抵抗は75.00-10、75.80-90に、下値抵抗は74.00-10、73.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は短期トレンドが変化して72円近辺までの一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は71.31と69.89に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
1/21現在、31週移動平均線は71.31に62週線は69.89にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
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