欧州中央銀行(ECB)政策金利に関する記者発表(20/12/11)

2020年12月10日木曜日開催

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欧州中央銀行(ECB)政策金利に関する記者発表(20/12/11)

欧州中央銀行(ECB)政策金利に関する記者発表(2020年12月10日木曜日)

昨日、ECB金融政策会合が開催され、従前の予想通り追加緩和の一貫として債券購入額の増額を行い、金利などは据え置かれました。為替市場は予想通りの内容に、ユーロが買い戻されています。

(金融政策決定事項)

パンデミック再発により経済下降の見通しとなり、本日、理事会は金融政策を以下の様に再調整した。

第1に、主要政策金利、限界貸付金利、中銀への預金金利は据え置きとし、それぞれ0.00%、0.25%、▼0.50%とした。理事会は主要ECB金利が、現行かそれより低い水準で維持すると予想している。期限はインフレ見通しが、その水準としている2%に十分近いものになるか、それ以下でも十分にそこまで収束していく迄である。その収束も一貫して基調インフレ力を反映していることである。

第2に、理事会はパンデミック緊急債券購入プログラム(PEPP)を5000億ユーロ増額し、合計1兆8500億ユーロとした。PEPPに基づく購入水準は少なくとも2022年3月末まで延長する。いかなるケースでも、理事会はコロナウィルス危機の局面が終了すると判断するまで購入を行う。
また、理事会はPEPPの下で購入した債券の満期後、元本再投資の延長を少なくとも2023年末までと決定した。(一部略)

第3に、理事会は、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTROV)の3回目シリーズの条件を再調整した。TLTROVの有利な条件の適用期間は12ヶ月延長し、2022年6月末までとした。このプログラムの下で、2021年6月〜12月に新たに3回の追加オペを実施する。更に理事会は銀行が借入れられる合計額が、各銀行の適格ローン残高の55%までとし、これまでの50%から引き上げることを決定した。(一部略)

第4に、理事会は2020年4月7日と22日に理事会で採用された一連の担保規制緩和は2022年6月まで延長する。(一部略)

第5に、2021年には有効な流動性の安全網として、パンデミック緊急長期リファイナンスオペ(PELTRO)を4回実施する。

第6に、資産購入プログラム(APP)の下での純購入額は月200億ユーロのペースで継続する。(一部略)

(第7と8は略)

今日行われた金融政策手段はパンデミックの時期には好ましい金融状況を維持するのに役立つだろう。そして経済のあらゆる部門へのクレジットフローを支え、経済活動を下支え、中期の物価安定を守ることだろう。同時に、パンデミックの大きさやワクチン投入を含め、不確実性は依然高い。我々は、中期インフレ見通しに密接に関連している為替レートの今後の進展にも注視し続ける。それ故、理事会は、インフレが目標に向かって確実に動くために、全ての金融手段を調整する準備を続けていく。
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
出所:ECB HPから

ユーロドル相場は昨日の日足で陽線引けになりましたが、ECBの金融政策予想時に添付したラインC(=1.2145)をまだ実体で上抜けていません。現在のスポットはそれを越えていますが、まだ今日の終値で確認する必要があります。また直近高値は1.2175〜78ですので、ここを越えて終われると、ユーロ高トレンドライン上限の1.2210が見えてきます。
一方で、下値は1.2070サポートがまだ有効となっています。
(12月11日13:00、1ユーロ=1.2158ドル)

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