ニュージーランドドル週報(2020年11月第2週)

NZドルは対米ドルでは昨年3月以来の高値を更新、対円でも今年1月以来の高値を更新しましたが、アメリカの感染者数急増に対する警戒感から小反落しています。

ニュージーランドドル週報(2020年11月第2週)

NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。70円割れでトレンドに変化。

11月11日、NZ準備銀行は市場の予想通り政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を0.25%に据え置きました。声明では、量的緩和の規模を1000億NZドルに据え置きましたが、12月に銀行向けの融資プログラムの資金供給を開始することが発表されました。引き続き新型コロナウィルスへの警戒と、必要があれば利下げを実施することも明言しています。この結果と米大統領選でバイデン候補の勝利が確定的となり、また新型コロナウィルスのワクチン開発の前進が伝えられたことなどにより、リスク選好の動きが強まる中で、NZドルは対米ドルでは昨年3月以来の高値を更新、対円でも今年1月以来の高値を更新しましたが、アメリカの感染者数急増に対する警戒感から小反落しています。

チャートを見ると日足は10/30に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げる流れに入っています。この間に11/9の大陽線が短期トレンドに変化を生じさせており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに入っています。短期トレンドは70円割れで終えない限り、大きく変化しません。日足の上値抵抗は72.20-30、72.60-70、73.10-20に、下値抵抗は71.50-60、71.10-20、70.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は70.16、70.02、68.43に位置しており、これらを全て上抜けて短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。

一方週足を見ると、先週足は前週の陰線を陽線で切り返して終えていますが、終値ベースでは上値を切り下げる流れから上抜けきれずに越週しました。しかし、今週は週初から上値トライの動きが強まっており、9月に付けた71.98を直近高値とする短期的なレジスタンスラインを上抜けており、このまま72円台を維持して終えれば来週も上値トライの動きが期待できます。また、2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げて来た長期的なレジスタンスラインを若干上抜けていますが、月足の上値抵抗が72.50-60に控えており、これを月末終値でしっかり上抜けて越月するまでは下値リスクを残します。今週の週足の上値抵抗は72.80-90、73.50-60に、下値抵抗は71.50-60、70.50-60にあります。可能性がまだ低い状態ですが70.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯、70円割れで越週した場合は“NZ弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は68.96と69.08で収束しており、中期トレンドは上昇トレンドに入った可能性が点灯中です。

NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。70円割れでトレンドに変化。

11/12現在、31週移動平均線は68.96に62週線は69.08にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。

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