米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について
(東京時間では2020年11月6日金曜日夜中未明)
NY時間11月5日14時(木曜日)にFOMCでの金融政策公表、その後パウエルFRB議長の記者会見が予定(同14時半)されています。今回の市場予想は以下の通りになっています。
(1)政策金利
(11月5日 10時現在の予想)
現在のFFレート「0.0〜0.25%」⇒据え置き
(エコノミストレンジは0.00〜0.25%で全員据え置き予想)
今回のFOMCでは大きな政策変更や先行き見通しの変更は予想していない模様です。大統領選挙の結果が出ていない現在、新大統領による先行きの政策が見通せない状況で政策金利をいじることは無いとの分析です。また何人かの委員や地区連銀総裁が追加財政政策の実施を求めており、この結果も出ていない状況では金融による側面支援が出にくいとの見方もあります。
従いまして、今回のFOMCは全くの無風になるとの予想です。逆に言えば、何か出れば相場にはそのまま材料視されそうです。となると想定されるのは
@ FOMCの内容に関して全員一致で賛成となるか?反対があった場合のその内容について
A パウエルFRB議長の記者会見で何か出るか否か?
となりそうです。
尚、CMEのFED Watchも2021年9月の会合まで、FFレートが現状の0〜0.25%で据え置かれるとの見方が100%となっています。
(2)最近のFRB関係者の主な発言
(最近2〜3週間分)
10月21日 ブレイナードFRB理事 「経済回復は非常に不確実でまばら」
10月21日 エバンス・シカゴ連銀総裁 「財政政策が重要な役割を果たす」
「来年の景気回復については幾分楽観的」
10月20日 ボスティック・アトランタ連銀総裁 「現在の政策スタンスに満足」
「FRBが利上げを行い、支援を解除するには時間かかる」
10月16日 バーキン・リッチモンド連銀総裁 「2%インフレは目標であるが天井ではない」
10月15日 カプラン・ダラス連銀総裁 「米経済は2020年に▼2.5%、2021年に+3.5%の成長を見込んでいる」
10月15日 クオールズ・FRB副議長 「マイナス金利については全く議題に上がっていない」
10月14日 デイリー・SF連銀総裁 「現在の政策は適切」
10月9日 カプラン・ダラス連銀総裁 「追加の財政支援がなければ、回復は遅くなるだろう」
10月9日 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「現在は財政支援策がはるかに効果的」
10月8日 ジョージ・カンザスシティ連銀総裁「量的緩和のガイダンスを示すことは重要」
2020年の委員会メンバーは以下です。
パウエルFRB議長、ウィリアムズ副議長、マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、パトリック・ハーカー、ロバート・カプラン、ニール・カシュカリ、ロレッタ・メスター、ランダル・クォールズ
下図はユーロドルの日足チャートです。9月初にユーロの高値を付けてからはユーロ高調整局面入りとなり、既に2ヶ月以上経過しています。現在はラインA(=1.1850)とB(=1.1600)で収斂を続けています。9月25日の底値から引いたラインC(=1.1765)があり、丁度昨日の戻り高値をトライしました。しかも底値はBまで押しているので、昨日作ったポジションを時間かけて調整するのか、ストップ付けてエネルギー源にするのか今日以降の相場次第になりそうです。今日のFOMCは無風の予想ですので、このままいけば今日もCとBのレンジが想定されます。仮にCを抜けてAまでトライするのか、逆にBを切って新たな底値模索になるのか、大統領選の結果判明が相場の鍵を握っているかもしれません。尚、月足は2008年高値からの抵抗線(現在のサポート=1.1690付近)を抜いていますが、ここ数ヶ月は絡んでいます。
(2020年11月5日10:50、1ユーロ=1.1724ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.04.24
ドル円 155円に急接近、円買い介入の行方は如何に(4/24夕)
東京市場はドルが小幅に続伸。連日の高値更新で、155円まであと数ポイントへと接近する局面も。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.24
東京市場のドルは154円90銭台での攻防、高値こう着想定だが一気に156円台まで走る可能性も(23/4/24)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、こう着感の強い地合いながら、一時154円91銭まで買われる場面が見られた。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.24
日銀会合のポイント:物価見通し引き上げは想定線、植田日銀総裁も口先介入を明確に行うか注目(4/24)
今会合は、3月にマイナス金利の解除を実施してから最初の会合となる。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2020.11.05
ドル円見通し 米大統領選挙開票速報で為替市場は乱高下。米国株式市場は構わず続伸(20/11/5)
ドル円は午前安値104.36円から昼前高値105.33円まで急伸して10月26日高値105.05円を超えた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。