シカゴポジション(CME)254
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年10月27日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴはNZドルロングを前週に続き小幅積み上げてきました。これで4週連続の増加ですが、僅か400枚のネットロング増ですので、まだ方向感を出していません。但し、豪ドルと違うのはロング2,100枚増、ショート1,700枚増ですので、総枚数は増加しています。エネルギー蓄積の前週でした。チャート(2)を見ると、依然として黒の横サポート0.6740と赤の横サポート0.6510レンジで横這いとなっています。先週のシカゴ締日が0.6708で、現在のスポットは0.66付近ですので、まだこのレンジを維持しています。
実際の相場は、依然としてNZドル高トレンドライン0.6560〜0.6885内で推移しています。現在のスポットはトレンドライン下限近くにいますので、今日・明日の動きで、万一豪ドル安が先行した場合には、NZドルも追随する可能性が高いと思います。下限を切った場合は0.6500〜10、0.6460、そしてトレンドライン起点の0.6380〜90が視野に入ります。シカゴは少ないとは言え、11週連続でNZドルロングをキープしているので、サポート切るとロングを投げてくるかもしれません。逆に押し目を拾ってくれば、ある程度の相場方向性がでてくるかもしれません。上値は0.6700〜10、0.6750、0.6780〜90に抵抗線あります。
(1NZドル=0.6602米ドル、11月2日13:20)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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