シカゴポジション(CME)253
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年10月20日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは上記4通貨に関して、ポジションは小幅の増減に留まりました。オセアニア通貨がロング小幅増、円・ユーロが小幅減になっています。ネットポジションから見ると、ユーロを除きドルの方向感が無くなっています。逆に言えば、ポジションは積み上げ易くなっています。特に、総枚数に関してはユーロを除き減少しているので、この点からもエネルギー蓄積期間と思われます。
シカゴは豪ドルのロングを少し増しました。ネットで2,900枚増とし、6,800枚弱になりました。まだ本格的なポジション積み上げ開始の目安となる10,000枚を越えていません。内訳はロング2,700枚減、ショート5,600枚減で、8,300枚の減少です。先週12,000枚増となりましたが、僅か1週で70%減です。まだ方向感を持てない様です。チャートを見ると、赤の抵抗線(0.7160)と黒の横サポート(0.7016)で収斂の極みまできています。先週は締日が豪ドルの底値で0.7020でしたので、丁度このサポートに止まっています。上値は先週金曜日の高値が0.7158でしたので、やはり止められています。明日はシカゴの締日ですので、上記のポジションからすると、このレンジ抜けにはなり難いと思いますが、残り140ピップス程度のレンジですので、上下の抜けは大いにあり得ると思います。
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
尚、今回は豪ドルのみですが、長期チャートを添付してみました。過去5年間のチャートですが、前半が豪ドル高、後半が豪ドル安になっており、2017年11月から約20週間に亘り横這い(〇印)になっています。今回は既に18週を経過しているので、そろそろ抜け出してもおかしくありません。過去3年間に亘る豪ドル安だったこと、及び豪ドル安の抵抗線を既に上抜いているので、流れは豪ドル高方向ですが、シカゴがその流れに乗るのかを注目します。
さて実際の相場では0.7020〜0.7180の3角保合いの収斂を続けています。下値は0.7005〜10に横サポートがあるので、慎重を期すために0.70〜0.72レンジを見ておき、どちらに抜けるのかを確認します。下抜けた場合は0.6960、0.6920、0.6850、0.6770の順にサポートがあり、最後が重要なポイントになります。上値は0.7250、0.7330〜40、そして0.7414のダブルトップ狙いになります。
(1豪ドル=0.7112米ドル、10月26日14:50)
オーダー/ポジション状況
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