NZ/円、上値トライの動きが継続中。“NZ弱気”は変わらず。
今週はNZ独自の注目材料がありませんでしたが、COVID19に感染したトランプ大統領の職務早期復帰により、金融市場は落ち着きを取り戻しており、株式相場は上昇、為替市場でも先週下落したNZドルは、対米ドル、対円で買い戻しの動きが強まっています。アメリカの追加経済政策の合意が遅れていることや、ウィルス感染者の拡大傾向が懸念材料ですが、足元ではやや楽観的な見方が優勢となっています。
チャートを見ると、日足は9/24に付けた68.64を直近安値として下値を切り上げる一方で、9/2に付けた71.98を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は70.20-30にあります。また、これを上抜けた場合でも3月に付けた59.51を直近安値として下値を切り上げて来た流れからは下抜けた位置で推移しており、71円台を回復して引けるまでは下値リスクがより高い状態です。一方で下値も69.10-20にやや強い抵抗が出来ており、69円割れで終えない限り、急落にも繋がり難い状態です。日足の上値抵抗は70.20-30、71.00-10、72.10-20に、下値抵抗は、69.10-20、68.50-60、68.00-10にあります。21日移動平均線は69.98にあり、これを上抜けきれていませんが、120日、200日線は68.98と、68.66に位置しており、値抵抗として働く可能性があります。但し、69円割れで終えた場合は日足の形状が悪化してこれらを下抜ける可能性が高くなります。
一方週足を見ると、先週足は小陽線で続落を食い止めていますが、上昇余力の強いものではないので上値追いにも限りがあると見られます。また、3手前の陰線が3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で越週しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。週足の上値抵抗は70.60-70、71.50-60、72.00-10に、下値抵抗は69.50-60、69.00-10、66.70-80にあります。31、62週移動平均線は68.06と68.90に位置しており、下値を支えていますが、68円割れで越週した場合は66円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
10/8現在31週移動平均線は68.06に62週線は68.90にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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