シカゴポジション(CME)247
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年9月8日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴはNZロングを一部手仕舞いしてきました。ロングを2,000減らして、ネットロング4,900枚としています。NZドルの場合は商い少ないので、当面のシカゴポジションの目安を8,000枚越え(ロングでもショートでも)として見ていましたが、その手前で持ち高調整してきたので、先々のNZドルの方向性にはまだ確信をもっていない様です。内訳はロング1,300枚減、ショート700枚増ですので、総枚数でも減少していることから解ります。チャートを見ると、先週の段階で黒のアセンディングトライアングルを上抜けしそうな形をしていましたが、結局元のトライアングルに引き戻されています。現在は0.6600〜0.6760のレンジになっています。現状のスポット見ると明日の締日もこのレンジ内に収まりそうです。もし上抜けた場合が黒のサポートに平行に上げた赤の抵抗線が0.6900付近にありますので、トライアングル抜け後の目標値になりそうです。
実際の相場は、短期的に0.6540〜0.6830のNZドル高トレンドライン内にいます。このトレンドライン内の0.6600にサポート、0.6790の目先のダブルトップの抵抗線がポイントになっています。このレンジはまさしく、終値ベースでの0.6600〜0.6760のトライアングルと一致します。上値が30ピップス違うのは、昨年12月末の高値が0.6760、今年9月が0.6790の高値になっています。従いまして、少し大きい時間軸ではこの2つが既にダブルトップになっています。シカゴが0.6600になった時にロングを積み上げていくのか、0.6760付近になった時にロングを手仕舞いのかウォッチしたいと思います。
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(1NZドル=0.6696米ドル、9月14日14:35)
(以上)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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