NZ中銀の金融政策結果(5月13日開催分)

本日、NZ中銀はオフィシャルキャッシュレートを現行の0.25%で据え置き

NZ中銀の金融政策結果(5月13日開催分)

NZ中銀の金融政策結果

本日、NZ中銀はオフィシャルキャッシュレートを現行の0.25%で据え置き(市場の予想通り)の決定をしましたが、債券購入枠を拡大し量的緩和を行いました。


以下はNZ中銀金融政策記者発表のプレスリリースです。

金融政策委員会は、巨額債券購入プログラム(LSAP:Large Scale Asset Purchase programme)を現行の上限330億NZドルから600億NZドルまで大きく拡大することで合意した。LSAPプログラムはNZドル国債、地方自治体資金調達機関債、そして現在のインフレ連動NZ国債を含んでいる。

コロナウィルスの突発発生に起因した世界経済の混乱は、NZ及び海外共に、一層低い成長・雇用・インフレを持続させていくことが予想される。たとえ、NZが自国だけで病原菌の拡大を阻止したとしても、減速する世界活動により、多くのNZ輸出品の需要減退を意味する。

金融政策委員会は雇用とインフレ目標達成を委ねられている。この環境下では主要な経済支援が、増加する財政支出を通して、適切に用意されることである。金融政策は予見できる先々に向け、低金利を通じ重要な支援を用意し続けることである。

経済的リスクの傾きは下方のままである。LSAPプログラムの拡大は即座に借入コストを低減させ続ける目的をもっている。これはより少額の刺激策を講じるよりは好ましい。

我々は卸売段階での借入コスト低下が小売段階の顧客を通して浸透し、小売金利の低下になると予測している。それはLSAPプログラムの効果を即座に最大化するため、銀行部門における最高水準の長期金利を維持することになる。

オフィシャルキャッシュレート(OCR)は3月16日に導入した0.25%で据え置いた。金融政策委員会はもし将来必要とあれば追加の政策手段を使う準備がある。これは一段のOCRの下げを含め、LSAPプログラムに対し他のタイプへの資産を導入したり、銀行に対する固定期間ローンを用意することなどを含んでいる。委員会の決定は中銀の任務に基づいたものであり、代替的金融政策手段を使うことに関しては原則に基づいた我々の決定である。
(注)NZ中銀金融政策のプレスリリースは一部を和訳したものであり、詳細は金融政策のプレスリリース本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP

NZドル米ドル相場は、金融政策発表前に0.6080〜85米ドル付近で推移していましたが、資産購入額の大幅な枠拡大と、将来の具体的緩和策などを含めた追加策の用意などにより、NZドルは約100ピップス急落しています。今現在は心理的サポートである大台の0.60と日足のNZドル上げサポートライン0.5990〜0.60米ドルで止まっていますが、もしここを切れれば3月下旬からのNZドル高トレンドが終了する可能性が高くなっています。
また、今週末終値で、重要ポイントである0.6040米ドルも下抜けそうです。もし0.5990米ドルを切れた場合は0.5920、0.5850〜60米ドルにサポートが控えています。そして金曜日に0.6040を回復できるかになります。
上値は0.6040と0.6100〜10米ドルが抵抗線になっています。
(5月13日13:30、1NZドル=0.6003米ドル)

次回のNZの金融政策は2020年6月24日(水曜日)に予定されています。

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