トルコリラ円レポート月曜版(2016年6月6日)

さて今週もですが、引き続きドル円の動きに左右されやすい地合いです

トルコリラ円レポート月曜版(2016年6月6日)

トルコリラ円レポート月曜版

先週の振り返り

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は「37.00レベルをサポートに、37.60レベルをレジスタンスとする流れ」を予想し、実際のレンジは安値が36.50レベル、高値が37.78レベルと想定よりも円高での推移となりました。

これは目立った材料が無い中でドル円がじりじりと円高に動き、金曜の雇用統計でもドル円でのドル売りが目立ったことから下値を広げたと考えられます。経済指標などトルコ独自の材料もあったのですが、ドルとしての動きで対円のほうが目立つ下げであったと言えます。

ドル円の動き、英国世論調査に左右されやすい地合い

さて今週もですが、引き続きドル円の動きに左右されやすい地合いです。週報にも書いた通り、金曜の雇用統計が思った以上に悪い数字となり、本日のイエレン議長の講演を最後にFOMCまで関係者の発言が出なくなりますが、冷静に考えるとイエレン議長は慎重なスタンスを示すと考えられ、利上げ時期は今回では無く7月と考える市場参加者が増える結果につながる可能性が高いでしょう。であるとすれば、これはドル売り材料となります。

もうひとつ英国の世論調査の推移も気になるところです。こちらはブレグジットレポートの第1回に書かせていただきましたが、これまでもネット調査では既に離脱支持が優勢だったのに対して、5月末発表の電話調査でも離脱支持が優勢というある意味サプライズの結果が出ました。今週のネット調査の結果が仮に更なる離脱支持が増える内容であると、リスクオフの要因となります。これは円買い材料となります。

10日金曜に1〜3月期GDP

しかも、ドル円はテクニカルにも円高に動きやすい環境が整ってきましたので、トルコリラ円の動きを考える際にも円高方向へのバイアスをかけて予想を立てた方が実際の動きに近い判断が出来そうです。ただ、今週は10日金曜に1〜3月期GDP(予想4.7%、前回5.7%)が発表されますので、この数字が予想から売れる動きとなると一時的にトルコリラが振れる要因とはなるため、念の為注意が必要ではあります。

それでは、シンプルなローソク足チャート(4時間足)で過去2週間の値動きをご覧ください。

           トルコリラ円四時間足

           トルコリラ円四時間足

5月31日に高値37.78レベルを付けて以降のトルコリラ円は、青い平行チャンネルで示した下降トレンドの中での推移となりました。これは先に書いた通りでドル円(下段のバーチャート)の影響が強く出ているのですが、さすがにチャンネルとしては幅が狭く、角度もやや急な印象です。

トルコリラ円の場合、5月28日安値(37.02レベル)がネックラインの役割を果たしていて、その後5月31日への反発、そして6月1日に再トライを経て、戻しが弱いままじり安での推移となったわけです。現状では、このネックラインとなっていた水準37.00レベルがレジスタンスとなりやすい水準です。超えた場合の限界点としては1日高値の37.35レベルを考えておくとよいでしょう。

いっぽうサポートですが、こちらは明確で5月24日安値の36.31レベルとなります。同水準はチャートでは見えていませんが、その前の数も更に前週にもサポートとなっていた水準で、そこを下回った場合には、5月4日安値の35.75レベルまでサポートはありません。ドル円の動き次第では、後者の水準も頭の片隅に入れておく必要はありそうです。

今週のトルコリラ円は、ドル円の動きを横目でにらみながら、36.30レベルをサポートに、37.00レベルをレジスタンスとする値動きを見ておきます。

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