A$/円一段の下落リスクに要注意(2016年6月第一週)

6/1に発表された第1四半期GDPは前期比で+1.1%となり、市場予想を大きく上回りました。

A$/円一段の下落リスクに要注意(2016年6月第一週)

豪ドル/円、短期は“豪ドル弱気”の流れ。一段の下落リスクに要注意

6/1に発表された第1四半期GDPは前期比で+1.1%となり、市場予想を大きく上回りました。また、内容を見ても、これまで足を引っ張って来た鉱山関係の輸出が大きく伸びており、好調さを維持する消費、住宅投資と共に経済の先行きへの明るい材料となっています。しかし、為替相場については80.円台半ば超えを見たものの、上抜け切れずに反落しており、経済の底堅さとは裏腹に上値の重い展開が続いています。特に豪ドル/円についてはトレンドが弱く、円高の進行の速さが豪ドル/相場の戻り余地を限られたものにしています。

チャートを見ると、6/1の日足は80.50〜85.80ゾーンにある強い上値抵抗を上抜け切れずに陰線引けとなり、上値抵抗にぶつかった反動から、下値リスクがやや高くなったことを示しています。現状は78.50〜80.50円の揉み合いの域を抜け切れていませんが、78円割れで越週した場合は75〜78円ゾーンでの新たな下落トレンド形成の動きに入る可能性に注意が必要となります。21日移動平均線は79.55近辺に位置しており、この下に入り込んでやや下値リスクが高い状態ですが、78.00割れを見ない限り、“ダマシ”となる可能性を残しています。

一方直近の週足は、タクリ足の陰線引けとなり下値抵抗に跳ね返されて越週しています。今週は下値トライに失敗した反動から80.80近辺まで反発しましたが、上値を追い切れずに週初の寄り付きレベルまで押し戻されており、週足の形状が悪化し始めています。78円割れで越週した場合は一段の下落リスクに要注意。逆に、今週の週足ベースで見た強い上値抵抗が80.60-70にありますが、これを上抜けて越週した場合は、下値リスクが若干軽減されて80〜82円ゾーンでの揉み合いとなる可能性が高くなります。31週、62週移動平均線はそれぞれ84.13と87.54にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
月足も5月は陰線引けとなり、上値を切り下げる流れにあります。82円超えに値を戻さない限り、長期トレンドも豪ドル弱気の流れに変化がありません。

             豪ドル/円【週足】

             豪ドル/円【週足】

(6/1現在31週移動平均線は84.13に、また、62週線も87.54にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る