シカゴポジション(CME)216
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年2月4日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
NZドルポジションは4,300枚のショートを積み上げて、ネットポジションをショートに切り返してきました。まだスクエアに近いポジションなのでこれまで同様にどちらの方向にも動き易いと思います。また内訳は4,300枚のロング減ですので、損切りしてポジションをショートに傾けています。従い、NZドル安リスクが大きいものの、積極的にショートを積み上げている訳ではないので、この意味からもNZドル戻り高狙いも想定しておく必要がありそうです。
但し、チャートを見ると、シカゴ終値ベースでは10月底値からのサポート(0.6480〜90米ドル付近)を先週下抜けかけており、現在のスポットでは明日の締日でほとんど下抜け確定になりそうです。豪ドルも弱い現状、オセアニア通貨は下値リスクがこれまで以上に高くなっています。
実際の相場は昨年10月初底値からのサポートは完全に下抜けを確認しています。現在は0.6320〜30、0.6250〜60、0.6200〜10米ドルの順にあるサポート狙いになっています。最後が昨年10月底値の水準です。2015年8月底値が0.6196米ドルでしたので、これを含めると今回は3回目のトライで、豪ドル同様に下が抜け易くなる一方で、もし抜けないと戻りが大きくなるパターンです。現在は先に豪ドルがその3回目ポイントにきているので、もし豪ドルの底割れがあれば、NZドルも3回目トライになる可能性が非常に高いと思われます。
上値は0.6450〜60、0.6500〜10米ドルに抵抗線が控えており、後者を抜けて終われば短期のNZドル安リスクが少なくなります。(1NZドル=0.6411米ドル、2月10日14:15)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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